大学入学共通テスト、試行調査の趣旨や各教科の問題構成…旺文社まとめ

 旺文社教育情報センターは大学入試改革「新テスト」情報として、「試行調査(プレテスト)の協力校確定および内容を予告!」をWebサイトに公開した。大学入試センターから公表された試行調査の参加協力校や趣旨、問題構成などをまとめている。

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  • 公開されたレポート「試行調査(プレテスト)の協力校確定および内容を予告!」(一部)
 旺文社教育情報センターは、大学入試改革「新テスト」情報として、大学入試センターから公表された試行調査の参加協力校や趣旨、問題構成などをまとめたレポートを公開した。Webサイトから閲覧できる。

 大学入試センターは10月6日、平成32年度から実施される「大学入学共通テスト」の導入に向けた試行調査(プレテスト)について公表した。全国1,900校の高校と中等教育学校において、11月13日~24日の日程で実施される予定。あわせて、プレテストの趣旨や注意点、各教科の問題構成なども公表されており、旺文社はこれらの情報をレポート「試行調査(プレテスト)の協力校確定および内容を予告!」にまとめている。

 11月の試行調査では、高校2年生以上対象の国語と数学I・Aが記述式+マーク式、原則高校3年生対象の世界史Bや日本史B、現代社会、数学II・B、物理、生物などがマーク式で実施される。受験者数(概数)は、延べ人数で190,600人。

 各教科・科目の問題の構成や内容についても紹介。たとえば、国語では、与えられた情報を多面的・多角的な視点から解釈したり、目的や場面などに応じた文章を書いたりすることが求められる。分野を超えて題材を組み合わせたり、同一分野において複数の題材を組み合わせたりする問題もある。記述式の問題は小問3問で構成される大問1問を出題、解答字数はそれぞれ、20字・40字・80~120字程度。

 また、数学では、事象の数量などに着目して数学的な問題を見いだすことや、数・式、図、表、グラフなどを活用し、一定の手順に従って数学的に処理することが求められる。数学の良さを実感できる題材のほか、受検生が既知でないような題材も出題する。

 旺文社は内容で特徴的なのは、教科書で扱われていない初見の資料が使用されること、仮説を立てたり、推測、考察することが求められる問題が出題されることだとコメント。大学入試センターから公表された試行調査の趣旨のとおりに、知識の理解の質や、思考力、判断力、表現力を問われる問題が出題されると予想している。

 また、調査結果の公表や留意事項についてもまとめている。試行調査の結果については、問題内容とともに、全体の速報値が12月上旬に公表される予定。参加協力校に向けて、試験実施後に回収した問題冊子は、実施期間内の11月中は厳重に保管するよう依頼。また、実施済みの生徒に対して、SNSなどで情報を流さないよう各学校で指導するよう依頼する。

 レポートは旺文社教育情報センターのWebサイト「旺文社教育情報センター 大学進学INFORMATION」内の「入試情報」で閲覧できる。
《黄金崎綾乃》

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