富士通・富士通総研、長野県で「新たな学び」実証実験…2018年3月まで

 富士通と富士通総研は、長野県教育委員会の協力を受け、教員支援ツールやデジタル教材などのICTツールを利用した「新たな学び」を創造する実証研究を行うと発表した。学習・指導モデルと学習評価モデルの構築が目的。

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 富士通と富士通総研は、長野県教育委員会の協力を受け、教員支援ツールやデジタル教材などのICTツールを利用した「新たな学び」を創造する実証研究を行っている。「学習・指導モデル」と「学習評価モデル」の構築が目的。実証校は松本県ヶ丘高校と長野高校の2校。

 長野県は、地域経済分析システム(RESAS)を活用した探求学習の実践研究を進めている。RESASに公開されているビッグデータを分析し、統計データから見えた地域課題に対する思考力や判断力、表現力などを育む取組み。

 三者による実証研究では、RESASを活用した探求学習において、生徒は学習履歴の管理などが行える教員支援ツール「FUJITSU 文教ソリューション K-12 学習情報活用 知恵たま」と、クラウド型デジタル教材「デジタルワークシート」をICTツールとして利用する。

 生徒がタブレット端末上で学んだ記録を自動的に整理し、学習履歴として蓄積することで、教員が学習データを活用して指導できるよう研究を進める。「学習過程の見える化」を図り、データに基づく生徒ひとりひとりに応じた指導や、主体性や理解度など、学習過程を含めた評価を行う「学習・指導モデル」と「学習評価モデル」の構築を目指す。

 富士通と富士通総研は今後、実証研究から得られたデータの分析などを進め、「学校現場目線」に立ったソリューションの開発や提供を推進するとしている。実証研究期間は2017年10月から2018年3月まで。実証研究を通じ長野県教育委員会を支援するとともに、得られた「新しい学び」への取組みは全国にも拡大する予定。
《佐藤亜希》

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