2018年卒大学生、文系もプログラミングほかIT系スキル保有

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  • 数理情報系科目取得者数調査・推定結果 2018年卒版履修履歴登録者12万人内訳
  • 数理情報系科目取得者数調査・推定結果 2018年卒予定者(大学、大学院)約74万人(参考:平成29年度学校基本調査より推計)の内訳
 大学成績センターは2017年12月4日、2018年卒「履修履歴データベース」登録者の調査結果を公表した。IT系スキル保有者は文系学部にも多数存在し、「プログラミング」のほか「微分積分」「線形代数」などの数理系科目を取得している文系学生が多いことがわかった。

 大学成績センターでは履修履歴活用を促進する活動の一環として、「履修履歴データベース」を運営・提供している。履修履歴(個人のスキルと知識)をデータ化して無料保管し、企業に定型データを提出する仕組みで、学生は自身の専用ページに履修履歴を登録・保管。応募先企業からの履修履歴提出要請を受けて、学生が応募先企業に送信できるというもの。企業側にも不公平のない統一フォーマットで履修履歴を確認できる、分析などの活用がしやすいなどのメリットがある。

 今回行われた2018年卒「履修履歴データベース」登録者の調査は、データベースに登録されている12万人分の履修履歴データ(2017年9月末時点)を利用。19の数理情報系科目を取得している学生数から、2018年卒予定者のIT系スキルを保有している学生数を調査した。

 その結果、科目によるばらつきはあるものの、理工学系ではない文系学科でもITスキルを保有している学生が多数存在することがわかった。文系の比率が高い科目には、「データベース」15.4%、「ネットワーク」18.3%、「データマイニング」29.3%、「ネットワークセキュリティ」18.6%、「プログラミング」15.3%といったIT系科目がある。そのほか「微分積分学」15.0%、「線形代数」11.2%など、数理系科目を取得している学生も多い。

 また、理系を工学部とその他理系に分けて分析している。工学部以外の理系にもITスキル保有者は多く、「ネットワークセキュリティ」「データマイニング」「現象数理」については、取得している理系学生の約半数が工学部以外の理系学生となっている。

 さらに、平成29年度学校基本調査(文部科学省)より推計された2018年卒予定者(大学、大学院)約74万人から、取得者数(文系・理系を合計)が多い科目とその比率を算出している。全学生のうち、23.1%が「微分積分学」、20.2%が「線形代数」を取得。数学的基礎素養を保有している学生は多いことがわかった。

 大学成績センターは、「NPO法人 大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」と連携し、 3つの条件が揃う社会環境創りを目指すために設立された社会的企業。3つの条件とは、「大学生は正課と課外活動の双方に力を入れることにメリットがある」「大学教員は研究と同時に教育(指導・評価)に力を入れる必要がある」のほか、「企業人事は面接と同時に採用時に、大学の成績を参考にすることが自社の効率的な採用につながる」ということ。
《黄金崎綾乃》

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