リュックにお守り、手にはカイロ。「じゃあ、行ってくるね!」と、試験室へ向かう背中は頼もしい。2月1日、いよいよ東京都、神奈川県の中学入試が解禁となった。ここから数日にかけて、開成、麻布、武蔵、駒場東邦、桜蔭、雙葉、女子学院、豊島岡など、首都圏の多くの中学校で入試が実施される。 2月1日午前7時、開成中学校が開門。応援に駆けつけたSAPIX(サピックス)、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、TOMAS、市進学院、Z会、臨海セミナーなどの進学塾関係者が敷地内へ進み、開門前に抽選で決定した応援場所へ向かった。 続く午前7時45分ごろからは、受験生の姿が増え始めた。なかには、正門前で一礼をしてから進む親子の姿もあった。 一時は降雪の影響による交通機関の乱れが懸念されたものの、都内上空に雨雲はなく、受験生らの背を朝日が照らす。試験室へ向かう受験生はみな、緊張しながらも笑顔を見せ、抱擁やハイタッチを経て、保護者のもとを離れていった。 なお、2018年度(平成30年度)開成中学校の入学者選抜は、午前9時から「国語」の試験をスタートする予定だったところ、東海道線内での人身事故の影響で都内の交通機関に遅れが生じたことを受け、試験開始を30分繰下げて実施している。 午前9時半時点における都内の天気はくもりのち雪の予報だ。多くの受験生は、明日以降にも入試を控える。寒さ対策には念を入れ、自分を信じて乗り切ってほしい。