鉛筆の持ち方と成績の関係とは?ポイントは45度

 子どもの学力を上げる方法に限らず、より広い「子育てのヒント」を名門指導会代表 中学受験相談局主任相談員 塾ソムリエ 西村 則康氏が伝授。名門難関中学に2,500人以上を合格させてきたカリスマ家庭教師の最強の子育てのノウハウ、理系脳を育む秘訣とは。

教育・受験 未就学児
 子どもの学力を上げる方法に限らず、より広い「子育てのヒント」を名門指導会代表 中学受験相談局主任相談員 塾ソムリエ 西村 則康氏が伝授。名門難関中学に2,500人以上を合格させてきたカリスマ家庭教師の最強の子育てのノウハウ、理系脳を育む秘訣とは。

正しい持ち方は、俯瞰して見た時の角度が45度



 鉛筆の持ち方というのも、実は学習の能率に大きく関係しています。小学生の頃はもちろん、高校生になっても、持ち方が悪いため損をしている子どもがたくさんいるのです。

 私の生徒のなかにも字が汚い子どもは本当に多くて、
「うちの子は字が汚いから、計算ミスばかりする」
と、お母さんが困って相談してきます。でも、
「数字をきれいに書きなさい」
と何度言っても直らないと言うのです。それで子どもの様子をよく見ると、実は鉛筆の持ち方が原因だったということが多々あります。

 正しい持ち方は、上から俯瞰で見ると、鉛筆が45度の斜めになっている状態です。

 さらには、片目で鉛筆を見てみてください。正しく持っていれば右目だけでも、左目だけでも、鉛筆の先を見ることができると思います。もし片眼でしか見えていないということがあれば、持ち方が正しくないということです。

 持ち方が悪い子どものなかで最も多いのは、親指と人差し指で巻き込むように握りしめるものです。それは、幼児がスプーンや箸を初めて持った時を連想させます。また親指、人差し指、中指、薬指それぞれの指先に力を入れて立てるように持つ子もいます。

 鉛筆の持ち方が悪い子は、ほとんどの場合、鉛筆を立てて持っています。時には鉛筆の頭が向こう側に傾いていたりもします。持ち方が悪いせいで、文字を書きながらシャープペンシルの芯がポキポキ折れてしまう子もいます。

 間違った持ち方のまま線を引くと、安定感がなく動かせる範囲も狭いので、書いていてとても疲れます。書きにくいのはもちろんですし、変に力が入るのでまっすぐ線が引けない子どもも少なくありません。特に横線をうまく引けないのが特徴です。

 これでは勉強が長続きしないのも当然だと思います。こういった基本的なことを直すだけで、点数が上がる子どもがかなりいるのです。いわば、鉛筆の持ち方が人生を左右することもあるのです。

ノートを見ると子どもの気持ちの変化が読み取れる



 ノートがきれいだと成績もよさそうですが、美しく書くことだけを大事にして、授業内容が頭に入らない子どももいます。

 反対に整然としていなくても、自分なりに工夫している子どもはよく勉強ができます。黒板の文字を写しながら大事なところに自分なりに線を引いたり、メモに書きとめていたりと、思考の跡が見えると理想的です。

 ノートには、子どもの状態が表れます。他人と比べてきれいかどうかより、いつもと書き方が違う時のほうがむしろ注意が必要になります。

 小学校低学年なら文字を飛ばして書いたり、文字が間違っていたりすればそれは集中力に欠けていることが見て取れます。

 筆圧も一つの目安となります。学習に集中していると、自然に筆圧は高くなるものです。反対に、文字が薄くハッキリしていなければ集中できていなかったことを意味しています。はじめから終わりまで、筆圧や書き方に差がないことが本来的には大切です。授業のはじめは、ちゃんとした文字で書いているのに、途中から文字が乱れてきたら、ここで集中力が途切れたと思ってください。

 また普段ノートに書いている数字と、テスト中の数字が異なる子どももいます。

 テストの字が乱雑だったとすれば、
「早く解かなきゃ」
「これを計算し終わったら、すぐにこっちをやろう」
と、焦っていたか、投げやりになっていたかのどちらかだと判断できます。

 では数字をきれいにそろえて書くための方法を、ここでは挙げておきましょう。

 はじめは5ミリ方眼のノートを使います。1マスに1字を入れていくと間隔が空きすぎるので、1マスに2つの数字を入れるぐらいの感じで書きます。

 子どもの多くは下線にそって書くことに注意をはらいがちですが、数字の間隔、つまり縦がきれいにそろうようにしてください。

 そうやって方眼ノートにきれいに書けるようになり半年ほどしたら、普通の罫線のノートに変えてもかまいません。効果が出ていると思いますよ。

御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方(西村 則康 著/アスコム)より「最強頭脳のベースをつくる23の法則」

御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方

<著者プロフィール:西村 則康(にしむら のりやす)>

名門指導会代表 中学受験相談局主任相談員 塾ソムリエ.。30年以上、難関中学・高校受験指導を一筋に行う家庭教師のプロフェッショナル。一つの解法を押しつけるのでなく、その子に合った方法を瞬時に提示する授業で毎年多数の生徒を最難関中学の合格に導く。これまでに男子御三家の開成、麻布、武蔵、女子御三家の桜蔭、女子学院、雙葉をはじめ、灘、洛南高附属、東大寺学園、神戸女学院などの難関校に合格させた生徒は2,500人以上にものぼる。受験学習を、暗記や単なる作業だけのものにせず、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込んでいく「名門指導会」の授業は、いずれの講師も翌年まで予約が殺到するほどの人気を誇る。また、授業を通して親子の絆を深めてほしいと、父母と子どものコミュニケーション術や声かけ法についてもアドバイスしている。家庭教育雑誌や新聞などに頻繁に登場し、情報発信も積極的に行う。特に16万人のお母さんが参考にしている中学受験No.1サイト「かしこい塾の使い方」では、保護者の質問一つずつに丁寧に答えることをライフワークとしている。


《リセマム》

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