【大学受験】筑波大、文理区分「総合選抜」実施…2021年度より

 筑波大学は2018年3月26日、2021年度の前期日程における個別学力検査で、文系・理系の選抜区分による「総合選抜」を実施すると発表した。また、従来の推薦入試に加え、大学入学共通テストを課す推薦入試の導入を一部の学類で検討している。

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筑波大学2021年度入学者選抜
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 筑波大学は2018年3月26日、2021年度の前期日程における個別学力検査で、文系・理系の選抜区分による「総合選抜」を実施すると発表した。また、従来の推薦入試に加え、大学入学共通テストを課す推薦入試の導入を一部の学類で検討している。

 筑波大学は、研究大学として俯瞰力と専門的知識を基礎にした学際的研究を先導する人材の育成を行うため、入試改革の検討を進めてきた。

 2021年度の前期日程における個別学力検査では、文系・理系の選抜区分による「総合選抜」を行う。理系は複数の区分設定を計画している。総合選抜の募集人員は入学定員の約25%。総合選抜によって入学した学生は、1年次にさまざまな専門分野を学修したうえで自ら進むべき適切な専門を見つけ、2年次から志望する学類・専門学群(体育専門学類は除く)に所属する。

 総合選抜の実施にあたり、学類・専門学群ごとに実施している現在の入学者選抜を「学類・専門学群選抜」に名称変更する。学類・専門学群選抜によって入学した学生は、従来どおり入学時に学類・専門学群に所属する。

 すべての入学者選抜では、調査書を活用するなど「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の評価を加えた選抜方法の導入を検討している。また、推薦入試では、従来の選抜方法に加え、大学入学共通テストを課す推薦入試の導入を一部の学類で検討している。そのほか、入学定員の一部を活用した外国人留学生に対する新たな入学者選抜を検討中だという。

 今後の公表予定について、総合選抜の詳細や1年次の教育課程、2年次以降の学類・専門学類の選択方法は、2018年7月下旬から8月上旬までに公表する。また、入学者選抜の具体的内容は、2019年3月下旬に公表する。

 これらの入試改革により、筑波大学は未来を力強く切り拓く人材を育成するため、細分化した専門領域の枠を越えて学び、考えることができる、新たなリベラルアーツ教育を推進するとしている。
《工藤めぐみ》

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