高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方など、高校生の身体と心の健康の実態について、米国・中国・韓国と比較して、日本の特徴や課題を分析したもの。調査時期は2017年9月から11月。有効回答数は日本が1,706票、米国が1,519票、中国が3,240票、韓国が2,015票。
日本の高校生は、BMI(体格指数)の判定で「普通体重」の割合が71.2%にのぼり、4か国の中でもっとも高い。しかし、女子は自分の体型を「少し太っている」「太っている」と感じている者の割合が51.9%と4か国の中でもっとも高い。また、日本の女子高校生は自分の体型に「満足している」「まあ満足している」と回答した者の割合が23.0%にとどまり、4か国の中でもっとも低い。
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画像:自分の体形をどう思うか(男女別)
さらに、日本の女子高校生の62%は「最近一年間、体重を減らす努力をしたことがある」と回答し、ダイエットのおもな方法は「運動をする」73.8%、「食事量を減らす」66.0%だった。
青少年教育研究センター長の明石要一氏は、「日本の女子高校生は、体型に過度に敏感に反応する傾向が強い」と分析。「最近一年間、体重を減らす努力をしたことがある」と回答した割合は、7年前と比べて、男子は10.1%から20.6%へ増加、女子も46.2%から62.0%へ増加しているという。