神奈川県、部活動の方針策定…休養日は週2日以上

 神奈川県は、中学校や高校の運動部について活動の目安などを定めた「神奈川県の部活動の在り方に関する方針」を策定した。スポーツ庁が策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に則り、週2日以上の休養日設定などを盛り込んでいる。

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  • 「神奈川県立学校に係る部活動の方針」における休養日の設定
 神奈川県は、中学校や高校の運動部について活動の目安などを定めた「神奈川県の部活動の在り方に関する方針」を策定した。スポーツ庁が策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に則り、週2日以上の休養日設定などを盛り込んでいる。

 スポーツ庁では平成30年3月、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定。都道府県教育委員会などに対し、中学校および高校(義務教育学校後期課程、中等教育学校、特別支援学校中学部・高等部を含む)の運動部活動をガイドラインに則り適切に対応するよう求めている。

 「神奈川県の部活動の在り方に関する方針」では、成長期にある生徒が運動、食事、休養、睡眠のバランスのとれた生活を送ることができるよう、特に運動部活動ではスポーツ医・科学の観点からのジュニア期におけるスポーツ活動時間に関する研究も踏まえ、「週あたり2日以上の休養日を設ける」と規定。平日は少なくとも1日、土日は少なくとも1日以上を休養日とし、週末に大会参加などで活動した場合は教養日をほかの日に振り替えるよう示している。

 また、1日の活動時間については「できるだけ短時間に合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う」と明記。運動部顧問に対しては、スポーツ医・科学の見地からトレーニング効果を得るために休養を適切に取る必要があること、過度の練習がスポーツ障害・外傷のリスクを高め、必ずしも体力・運動能力の向上につながらないことなどを正しく理解するよう求めている。

 文化部活動についても、その特性を踏まえてガイドラインに準じた扱いにするとし、文化部顧問に対して「休養日を適切に取りつつ、短時間で効果が得られる指導を行う」と記載している。

 なお、神奈川県教育委員会では、スポーツ庁のガイドラインや神奈川県の方針を受け、所管する県立学校の運動部活動と文化部活動を対象とした「神奈川県立学校に係る部活動の方針」を策定。運動部と文化部を区別せず、「週あたり平日1日以上、週休日1日以上の休養日を設けること」などを盛り込んでいる。
《奥山直美》

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