自然や文化・伝統、島で学ぶ「離島留学」H31年度は33島実施

 国土交通省は2018年8月1日、平成31年度(2019年度)離島留学生募集地域をまとめてWebサイトに掲載した。33島(6月1日時点)が、島外の小・中学生、高校生を対象に、自然や伝統が残る離島で勉学に励む「離島留学」制度を実施する。

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  • 国土交通省「自然豊かな離島で学んでみませんか?―平成31年度離島留学生募集地域のご案内―」
  • 「平成31年度(2019年度)離島留学実施地域一覧」平成30年(2018年)6月1日現在
  • 「平成31年度(2019年度)離島留学実施地域一覧」平成30年(2018年)6月1日現在
  • 「平成31年度(2019年度)離島留学実施地域一覧」平成30年(2018年)6月1日現在
 国土交通省は2018年8月1日、平成31年度(2019年度)離島留学生募集地域をまとめてWebサイトに掲載した。33島(6月1日時点)が、島外の小・中学生、高校生を対象に、自然や伝統が残る離島で勉学に励む「離島留学」制度を実施する。

 島外の小学生や中学生、高校生が豊かな自然環境や多くの文化・伝統などが残っている離島で勉学などに励む「離島留学」制度を実施する市町村が近年、増加しているという。国土交通省が、離島関係市町村の協力を得てまとめた「平成31年度(2019年度)離島留学生募集地域」によると、2019年度は北海道から鹿児島県まで、33島が離島留学を実施する。

 一覧では、各地域の取組名、受入学校、留学生の募集対象地域・対象学年、募集時期、問合先などを掲載。また、受入体制が「里親型(島の里親のもとから留学)」「合宿型(島の寮などから通学)」「親子型(親子で島に移住して通学)」「孫戻し型(島の祖父母宅から通学)」の4つのどれに該当するのかを確認できる。

 たとえば、三重県鳥羽市の答志島「寝屋子の島留学」では、市立答志小学校と市立答志中学校で全国の小1~中3を受け入れる。募集時期は9月~11月、受入体制は「里親型」「親子型」「孫型」のいずれか。答志島には、寝屋親と呼ばれる大人のもとで共同生活を送る(寝屋子制度)という独特の文化があり、それを離島留学にも取り入れたという。答志島の里親、寝屋親、地域全体で見守りや子育て、教育を行う。

 北海道奥尻町の奥尻島「島留学」では、北海道奥尻高等学校で全国の高1(編入学なし)を受け入れている。受入体制は「合宿型」。「まなびじま奥尻」を掲げており、島全体が学びの材料ととらえ、地域課題の解決を探るまちおこしワークショップ、海の保全を考えるスクーバ授業など、他地域では経験できない取組みを通して、生徒の可能性を広げる。募集については、入学試験が毎年3月に実施される。

 なお、一覧に掲載された情報は離島留学プログラムの代表的なものであり、詳細については各実施主体に問い合わせる必要がある。国土交通省では、島から情報発信などを通じて、子ども、若者や外国人らが離島に向かう流れをつくる「島風構想」を推進中。Webサイトでは、それぞれの島の魅力を紹介し、アクセス情報なども掲載している。
《黄金崎綾乃》

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