ニューヨーク大学医学部、学生全員の授業料を免除…米国内での動き

 米ニューヨーク大学は2018年8月16日(現地時間)、現役の医学部生と今後入学する学生全員の授業料を免除する全額支給型の奨学金制度を導入すると発表した。年間授業料にあたる5万5,018ドル(約600万円)が免除される。

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 米ニューヨーク大学は2018年8月16日(現地時間)、現役の医学部生と今後入学する学生全員の授業料を免除する全額支給型の奨学金制度を導入すると発表した。医学部生は、年間授業料にあたる5万5,018ドル(約600万円)が免除される。

 ニューヨーク大学の医学部Webサイト「NYU School of Medicine」は、非営利組織AAMC(Association of American Medical College)が発表した調査結果を引用し、米国内で2017年に卒業した医学部生の75%はローンを抱えていることについて言及。私立大学医学部の場合、授業料の平均は5万9,605ドルにのぼることから、学生は平均で約20万2,000ドルのローンを抱えているという。ニューヨーク大学の発表によると、ローン返済のため卒業生の多くは高額な報酬を希望することから、比較的報酬の少ない小児科や産婦人科は避けられる傾向にある。

 同大学のDr.Grossmanはこの現状について「多大な経済的負担(ローン)が医学部への道を妨げるものであってはならない」とコメント。同大学は、経済的な理由から医学への道を断念することのないよう、すべての学生が対象の奨学金を用意する。受験生および医学部生の経済的な負担を軽減し、優秀な学生を獲得するねらい。

 新設される全額支給型の奨学金により、ニューヨーク大学医学部の年間授業料にあたる5万5,018ドル(約600万円)は実質無料となる。奨学金の資金にはおよそ2,500人の役員や卒業生などが協力しているという。支給条件はなく、すべての学生が対象であるという革新的な取組みについては、海外メディアも大きく報じている。

 New York Timesが2018年8月16日に報じた内容によると、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の医学部(David Geffen School of Medicine)やコロンビア大学医学部でも奨学金や経済的な援助を行っている。ニューヨーク大学の奨学金制度新設は、今後の米国および世界的な医学教育の変革をさらに加速する可能性がある。
《佐藤亜希》

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