【高校受験2020】佐賀県立高校、特色選抜Aを一般選抜へ統合

 佐賀県教育委員会は2018年8月23日、平成32年度(2020年度)県立高校入試より選抜制度を変更すると発表した。2月の「特色選抜試験B方式」を2月に「特別選抜」として実施し、2月の「特色選抜試験A方式」と3月の「一般選抜試験」を統合し3月に「一般選抜」として実施する。

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新たな佐賀県立学校入学者選抜制度実施までのスケジュール(予定)
  • 新たな佐賀県立学校入学者選抜制度実施までのスケジュール(予定)
  • 2020年度県立高校入試からの特別選抜
  • 2020年度県立高校入試からの一般選抜
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 佐賀県教育委員会は2018年8月23日、平成32年度(2020年度)県立高校入試より選抜制度を変更すると発表した。2月の「特色選抜試験B方式」を2月に「特別選抜」として実施し、2月の「特色選抜試験A方式」と3月の「一般選抜試験」を統合し3月に「一般選抜」として実施する。

 現行の「特色選抜試験」と「一般選抜試験」による選抜制度は、2012年度入試より実施している。すべての受検生に学力検査を課したことで中学生の学習に対する意識が向上するなど、一定の役割を果たしてきた。

 しかし、現行の選抜制度では、特色選抜試験の募集人員が定員の2割程度であるにもかかわらず、多くの受検生が特色選抜試験を受検していることから、以前の制度に比べ多くの受検生に不合格体験をさせている。また、一部の普通科高校では、高校3年生への大学受験指導に影響があるなど、課題もあるという。

 2018年度に有識者や保護者などを構成員とする「高校教育改革に係る懇話会」を設置し、検討を行った結果、2020年度入学者(現在の中学2年生)を対象とする県立高校入試から選抜制度を変更することとした。

 新たな入試制度では、現在2月に実施している「特色選抜試験B方式」を2月に「特別選抜」として実施し、現在2月に実施している「特色選抜試験A方式」と3月に実施している「一般選抜試験」を統合し3月に「一般選抜」として実施する。

 特別選抜は、スポーツ推進指定校と文化芸術推進指定校を対象に2月上旬(現行の特色選抜試験の日程に準じる)に実施。学力検査(国語・数学・英語)と実技検査・実績評価表、面接、調査書をもとに選抜する。

 一般選抜は、全校を対象に3月上旬(現行の一般選抜試験の日程に準じる)に実施。学力検査(国語・社会・数学・理科・英語)と実技検査、面接、調査書をもとに選抜する。多様な選抜を行う観点から、一般選抜の1回の入試の中で選考Iと選考IIの2つの選考方法により合格者を決定する。急な疾病など、やむを得ない事情により一般選抜を受検できなかった者がいた学校において追検査を実施する。なお、第二次募集は現行と同様、志願者が募集定員に達しない高校を対象に3月下旬に実施する。
《工藤めぐみ》

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