文科省「いじめ対策事例集」公開…47ケースの着眼点など

 文部科学省は平成30年9月25日、「いじめ対策に係る事例集」を取りまとめた。実際の事例から47の具体例を取り上げ、経緯や対応、着眼点などをわかりやすくまとめている。文部科学省のWebサイトにPDF形式で公開しており、ダウンロードして閲覧できる。

教育業界ニュース 文部科学省
 文部科学省は平成30年9月25日、「いじめ対策に係る事例集」を取りまとめた。実際の事例から47の具体例を取り上げ、経緯や対応、着眼点などをわかりやすくまとめている。文部科学省のWebサイトにPDF形式で公開しており、ダウンロードして閲覧できる。

 文部科学省では、「いじめ防止対策協議会」を設置し、平成28年に「いじめ防止対策推進法の施行状況に関する議論のとりまとめ」を提言。これを受けて、平成29年に「いじめの防止等のための基本的な方針」を改定し、「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」を策定している。

 今回、「議論のとりまとめ」に掲げられた一部の現状・課題を周知することで、学校現場の取組みに役立てようと文部科学省初等中等教育局児童生徒課が事例集を作成。各教育委員会や学校などから募集した実際の事例の中から、いじめの防止、早期発見、対処などの点で特に優れていると判断した事例、学校現場において教訓となると判断した事例を47ケース掲載した。

 事例集は、全210ページ。具体例は、「『大丈夫』と答えたので苦痛を受けていると判断しなかった事案」(公立中学校)、「加害者に対する別室指導、教育委員会による出席停止措置」(教育委員会)、「インターネット上のいじめへの対応」(公立小学校)など、47ケース。「いじめの定義・認知」「学校のいじめ防止基本方針」「学校いじめ対策組織」「いじめの未然防止に係る取組」「いじめの早期発見」「いじめへの対処」「いじめの重大事態」の7分野に分類している。

 関係した児童生徒、経緯や対応、指導や対応の成果をまとめるとともに、事例ごとに文部科学省のコメントも付記。「いじめ防止対策推進法の視点」「いじめの判断の視点」「児童生徒への支援・指導の視点」「保護者対応の視点」など、着眼点も整理している。巻末の資料編では、「いじめ防止対策推進法」「不登校重大事態に係る調査の指針」なども載せている。

 文部科学省では、現にいじめに苦しんでいる子どもたちのため、悲惨な事件を二度と繰り返さないため、事例集を効果的に活用し、いじめ対策の一層の充実に取り組んでほしいとしている。
《奥山直美》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)