LPWA無線技術を活用した児童見守り、長野県大町市で実証検証

 長野県大町市および大町市教育委員会、関西電力は2018年10月1日、ケイ・オプティコムのIoTソリューションを活用し、児童見守りサービスの実証検証を長野県大町市で開始した。検証は2019年2月28日まで実施予定。

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実証検証概要
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 長野県大町市および大町市教育委員会、関西電力は2018年10月1日、ケイ・オプティコムのIoTソリューションを活用し、児童見守りサービスの実証検証を長野県大町市で開始した。検証は2019年2月28日まで実施予定。

 大町市と関西電力が実証検証を開始した児童見守りサービスは、低消費電力で広範囲をカバーできる「LPWA無線技術」を活用。通信速度を抑える代わりにコストが安く、高い建物など遮蔽物が少ない条件下では、少ない消費電力で数km程度の長距離通信が可能な「LoRa通信方式」を利用しており、基地局を他サービスと共用することで、コストを抑えた安価なサービスの提供が可能となる。

 検証の実施個所は大町西小学校区内。対象は、大町西小学校に通う児童および保護者。実施期間は、2018年10月1日から2019年2月28日まで(予定)。大町市は市内での検証エリア提供、大町西小学校との調整を行い、関西電力は実証検証の運営・評価、ケイ・オプティコムはLoRa基地局の設置、IoTソリューションの提供を担当する。

 検証では、LoRa基地局を大町市の施設に設置したうえで、LoRa通信方式に対応した検証端末を携帯した児童の位置情報を保護者にスマートフォンなどで確認してもらい、「技術的課題の洗い出し」や「ユーザー利便性の確認」を行う。位置情報は、児童のプライバシーに配慮しピンポイントではない一定のエリア単位で表示する。また、保護者があらかじめエリアを指定することで、そのエリアから児童が出入りしたことをメールで通知する。

 大町市は今後、地域社会のさらなる安全性向上を目指して、LPWA無線技術および見守りサービスの有効性を検証し、大町市として見守りサービスの導入を検討していくとしている。
《桑田あや》

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