公平・公正な医学部入試の在り方を検討…全国医学部長病院長会議

 全国医学部長病院長会議(AJMC)は2018年10月13日、大学医学部入学試験制度検討小委員会を新設し、第1回会議を開催した。国民に理解をされる公正・公平な入試制度を実現するため、自立的に検討を行うのが目的。

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  • 全国医学部長病院長会議「公平・公正な医学部入試の在り方の検討について」
 全国医学部長病院長会議(AJMC)は2018年10月13日、「大学医学部入学試験制度検討小委員会」を新設し、第1回委員会を開催した。国民に理解をされる公正・公平な医学部入試を実現するため、自立的に検討を行うのが目的。

 平成30年度(2018年実施)の東京医科大学の入試において、長い間女性の受験者などに対して一律で不正な点数操作を行っていたことが明らかになった。このことがきっかけとなり、文部科学省が実施した調査において、東京医科大学以外の複数の大学においても不適切な事案があることも判明している。

 全国の国公私立大学医科大学長、医学部長、附属病院長からなる全国医学部長病院長会議では、「大学医学部入学試験制度検討小委員会」(委員長・嘉山孝正山形大学参与)を新設。現在実施されている文部科学省での追加調査も含め、実態を把握するとともに、性別、浪人年数、内部進学、地域枠など、さまざまな入学枠に関する公平性の考え方や、募集要項など受験生への事前の情報提供の在り方などについて、大学の自浄作用のひとつとして、国民に理解をされる公正・公平な入試制度を実現するため自立的に検討を行うとしている。

 2018年10月13日に第1回委員会を開催。今後、速やかに全国医学部長病院長会議としての入試の在り方の考え方および規範を示し、年度内には議論を取りまとめる予定という。
《鶴田雅美》

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