慶應義塾大学は2018年10月26日、医学部一般入学試験に関して、不適切と考えられるような事案がないことを発表した。性別や現役・浪人の別などによる得点調整は一切行っていないという。 東京医科大学における不正入試の問題を受けて、文部科学省は、2018年8月より国公私立の医学部医学科の入試に関する緊急調査を開始した。文部科学省が10月23日に発表した「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の中間まとめ」によると、複数の大学において不適切である可能性の高い事案が発見された。文部科学省は個別の大学名を明らかにせず、大学の自主的な公表を求めている。 慶應義塾大学は、文部科学省の中間まとめを受け、医学部一般入学試験に関して、不適切と考えられるような事案がないことを発表した。性別や現役・浪人の別などによる得点調整は一切行っておらず、特定の受験生を優先させて合格させるようなことも一切行っていないという。なお、10月11日に文部科学省による訪問調査を受けている。 今後も慶應義塾大学は入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、入学者選抜の公正確保に引き続き努めていくとしている。