DNP、タブレット用高性能フィルム開発…電子ペンの書き心地を向上

 大日本印刷(DNP)は2018年11月28日、電子ペンでの書き心地が良くなるタブレット端末用の表面フィルムを開発したと発表した。従来から提供する光の映り込みを防ぐ反射防止フィルムに、新たに開発した機能を追加。高い防眩性と書き心地の向上を同時に実現した。

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書き心地の実証実験データ
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 大日本印刷(DNP)は2018年11月28日、電子ペンでの書き心地が良くなるタブレット端末用の表面フィルムを開発したと発表した。従来から提供する光の映り込みを防ぐ反射防止フィルムに、新たに開発した機能を追加。高い防眩性と書き心地の向上を同時に実現した。

 文部科学省による2020年の学習指導要領改訂に合わせ、小中学校でのタブレット端末の導入が急速に進んでいる。今後、従来の紙と鉛筆で筆記する学習から、デジタル教科書の普及とともにタブレット端末に電子ペンで入力し学習を進めるケースが増加すると想定される。しかし、タブレット端末の画面はガラス製のため教室内の蛍光灯や外の光が映り込んで見づらく、電子ペンが滑って文字が書きにくいという課題があるという。

 この度DNPは、電子機器の教育での活用と効率的・効果的な学習支援を目的に、新フィルムを開発。光の映り込みを防止する反射防止フィルムに、電子ペンのペン先の滑りを抑えて書き心地を向上する機能を付与し、高い防眩性と書き心地の向上を実現した。実際に学習場面に即した実証実験を行い、効果の高さを確認。小中学校でのタブレット端末を使った教育をより行いやすくする。新開発のフィルムは、タブレット端末の表示画面に貼るだけで高機能を得ることができる。

 書き心地向上には、フィルム表面の微細な形状を工夫することで紙のノートに2B鉛筆で筆記した時と同様の摩擦力と筆記音を再現。紙と鉛筆で筆記した時とほぼ同じ摩擦力を再現したため、電子ペンが画面上で滑らずしっかりと止めることができる。紙に鉛筆で書いた時と同様の“とめ・はね・はらい”なども可能になるという。さらに、タブレット端末画面への光の映り込みを抑制したことで見やすさを向上。傷や汚れにも強く、画面に指先や手の跡が付かないサラサラとした手触りの良さも実現した。

 今後は、電子タブレット端末などを扱うコンピュータ周辺機器メーカーなどに向けて開発したフィルムを提供。2023年度までに年間約8億円の売上を目指すという。新フィルムは、12月5日から12月7日に幕張メッセで開催される「第9回高機能フィルム展」のDNPブースで紹介する。
《畑山望》

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