【センター試験2019】河合塾、入試振り返る「概況分析」公開

 河合塾は2019年2月8日、大学入試情報サイト「Kei-Net」に「2019年度大学入試センター試験概況分析」を公開した。志願者数・受験者数や科目別平均点の変化、センター・リサーチの得点分布などをまとめ、2019年度センター試験を振り返る資料となっている。

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河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」
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  • センター試験 志願者数・受験者数推移
  • センター・リサーチ 7科目型、3科目型受験者の得点分布
 河合塾は2019年2月8日、大学入試情報サイト「Kei-Net」に「2019年度大学入試センター試験概況分析」を公開した。志願者数・受験者数や科目別平均点の変化、センター・リサーチの得点分布などをまとめ、2019年度センター試験を振り返る資料となっている。

 2019年度センター試験は1月19日と20日の2日間にわたり、全国693試験会場で実施された。志願者57万6,830人のうち、受験者数は54万6,198人。いずれも前年度から若干減少し、受験率も前年の95.1%から94.7%に低下した。河合塾では、18歳人口の減少に加え、2018年度一般入試の難化の影響から、推薦・AO入試へ回避した受験生が例年より多かったことが要因と分析している。

 受験科目数別受験者をみると、1・2科目が前年比605人増の1万9,584人となったが、そのほかはすべて減少。特に、4~6科目は前年比3,781人減の9万8,967人、3科目は前年比2,407人減の12万3,605人と減少数が大きい

 科目別平均点について、英語では筆記の平均点は前年並みだったものの、前年過去最低の平均点となったリスニングが易化した影響で、全体の平均点は上昇。また、「数学II・数学B」の平均点が2.1点上昇したほか、国語は16.9点と大幅な上昇がみられた。一方で、理科(1)でもっとも選択者の多い「生物基礎」が4.6点低下。ただし、科目間の平均点差はほとんどなく、選択科目による不公平感は感じられないという。

 そのほか、河合塾が実施した自己採点集計「センター・リサーチ」参加者の得点分布も掲載。7科目型では、文系・理系型とも720点(得点率8割)以上の高得点層が前年から増加した。3教科型の得点分布は、文系型で7科目型と同様に平均点が上昇。400点(得点率8割)以上の高得点層は、前年から大きく増加している。一方で理系型の平均点は低下し、7科目型とは状況が異なる。河合塾は、国語の平均点上昇が加味されないこと、「物理」「化学」の平均点低下の影響が大きいためだと解説している。

 「2019年度大学入試センター試験概況分析」には表やグラフなどが掲載され、前年の数値なども確認できる。そのほか、Kei-Netにて、「速報!2019年度国公立志願状況」や「主要私立大出願状況集計データ(全体概況)」などを公開している。
《黄金崎綾乃》

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