【大学受験2019】旺文社、2019年国公立大入試志願者動向分析…志願者数最多は?

 旺文社教育情報センターは、「2019年国公立大入試 志願者動向分析」をWebサイトに掲載した。2019年度国公立大入試は、私立大難化や2021年度からスタートする入試改革、センター試験の易化などが影響を与えたという。

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旺文社教育情報センター「2019年国公立大入試 志願者動向分析」
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 旺文社教育情報センターは、「2019年国公立大入試 志願者動向分析」をWebサイトに掲載した。2019年度国公立大入試は、私立大難化や2021年度からスタートする入試改革、センター試験の易化などが影響を与えたという。

 「2019年国公立大入試 志願者動向分析」は、「蛍雪時代・2019年4月号」の特集より、加筆・訂正を施して旺文社教育情報センターWebサイトに転載したもの。各大学・学部や学部系統などの人気度を示す「志願者動向」を分析している。

 文部科学省によると、2019年度国公立大入試は、前年度(2018年度)から志願者数が0.9%増、志願倍率は0.1ポイント増加し4.7倍だった。このうち、国立大は前年並みであったが、公立大は3%増、特に中期日程の増加が目立っている。

 旺文社によると、2019年度国公立大入試に影響を与えた要素は、「2018年度入試の私立大難化」「2021年度からスタートする入試改革」「センター試験の易化」「公立大中期の増加」の4点だという。

 2019年度入試では国立大志望者の併願先として、前年度(2018年度)に難化した私立大を避け、公立大後期・中期が求められた。また、センター試験を受験した私立大志望の受験生も、中堅国公立大を積極的に狙う作戦に転じたという。実際に、国立は茨城大14%増、静岡大11%増、滋賀大29%増、大分大33%増など、公立は岩手県立大28%増、静岡県立大22%増、兵庫県立大11%増、北九州市立大11%増など、中堅クラスで志願者が大幅に増加している。

 2021年度にはセンター試験が廃止され、新たに「大学入学共通テスト」が実施されるなど、「入試改革」がスタートする。2019年度入試で浪人すると「後がない」入試として激戦化しそうな2020年度入試に直面することも、確実に合格を決めたい受験生の“超安全志向”につながったという。浪人を避けるためにも、後期・中期まで粘る意識が強まったと考察している。

 2019年度入試のセンター試験は、国語と英語リスニングという文系・理系ともに受ける基幹科目の平均点がアップした。これにより、受験生の国公立大への意欲が高まり、ボーダー付近の学力層も公立を中心に積極的に出願。しかし、“超安全志向”のため1ランク上を目指さず、センター試験の持ち点を生かした、「初志貫徹ながら堅実な出願」となった。

 推薦・AO入試募集枠拡大のため、後期の募集人員は減少した。それを補い、併願先として存在感を高めているのが「公立大中期」だという。公立大学の新設や、私立大の「公立化」により、中期日程の実施校は10年前から8校増加し20校に。2019年度入試では、2018年開設の公立小松大、私立から公立に移行した公立諏訪東京理科大、学部改組した兵庫県立大‐社会情報科学、新見公立大‐健康科学で中期を新規実施し、多くの志願者を集めている。

 学部系統別では全般的に「文理均衡」の中、理が減少、生活科学が増加した。難関校~準難関校では、北海道大、筑波大、首都大学東京の増加、東北大、金沢大の減少が目立つ。文理ともに“超安全志向”が影響し、極端な前年の反動が随所にみられるという。

 志願者数がもっとも多かったのは、4年連続となる千葉大1万611人。ついで、北海道大1万341人、神戸大9,959人、東京大9,483人、首都大学東京8,593人、富山大8,437人、大阪府立大8,408人、京都大8,025人、横浜国立大8,016人、九州大7,548人。

 前期日程の2段階選抜は、予告した学部62大学155学部等に対し、実際には28大学48学部等が実施。前年度より7大学8学部等も増え、第1段階選抜の不合格者も前年度(2018年度)3,070人から19%増加し3,660人だった。

 「2019年国公立大入試 志願者動向分析」ではこのほか、2020年度入試の変更点速報も紹介している。旺文社教育情報センターWebサイトでは詳細を確認できる。
《外岡紘代》

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