教育図書は2019年3月、あと3年で成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることに備えた中学生・高校生向けの映像教材と副教材ワークノートを発行した。映像教材は解説書・ワークシート付きで1万5,000円、ワークノートは140円(各税別)。 改正民法により、2022年4月より成年年齢が18歳に引き下げられ「18歳成人」となる。保護者の同意なくさまざまな契約が結べるようになることから、消費者被害にあう危険性などが指摘されており、クレジットカードや携帯電話の契約もできるようになるため、契約の仕組みの理解や活用スキルを身に付ける必要が高まるとされている。国としても、文部科学省が新学習指導要領の移行措置として、高校家庭科における消費者教育の前倒し実施を決定し、消費者庁が「社会への扉」を発行して啓蒙に努めているという。 こうした中、教育図書は教科書発行のノウハウを生かし、よりわかりやすく生徒が身近に感じられる2つの教材をリリースした。DVDによる映像教材「18歳成人~できること できないこと~」は、NHKの映像ライブラリーを駆使して作成した、18歳成人をさまざまな角度から学ぶことができる教材。実際の高校生のインタビューを交えながら、18歳成人で変わることや親権に服さなくなる意味、消費者トラブルと対処法、成人になってもできないことなど、18歳成人に向けた知識や注意点を約25分の映像にまとめている。 副教材「18歳成人に向けて おとなドリル」は、18歳成人に向けて知っておきたい必要最低限の知識をコンパクトにまとめたワーク形式の副教材。クレジットカードの機能や仕組み、家計管理の基本について学べるほか、気をつけたい悪徳商法について性格診断テストで自身のタイプを知ることもできる。オールカラーで見やすく親しみやすいイラストで、短時間ですぐに役立つ知識が詰まった一冊だ。◆映像教材「18歳成人~できること できないこと~」収録時間:約25分(解説書・ワークシート付)定価:15,000円(税別)発行:NHKエンタープライズ収録内容:・民法改正とその背景・各国の成年年齢・18歳成人で変わること・親権に服さなくなる意味・クレジットカード、ローンの仕組み・消費者トラブルと対処法・成人になってもできないこと など◆ 副教材「18歳成人に向けて おとなドリル」仕様:B5判、28ページ、オールカラー定価:140円(税別)内容:・おとなの条件とは?・ひとりでできる契約の楽しさと怖さ・「支払いはクレジットカードで…」ってどういう仕組み?・もうお小遣いとは呼ばせない(家計管理の基礎)・あなたはどのタイプ?性格診断テスト(気をつけたい悪質商法)・困ったとき、相談できるのがおとなです!