防災意識は6割以上、恐れている災害は「地震」が最多

 6割以上が防災を意識しており、災害への備えとして「避難場所や避難所の確認」と「日用品・水・食料品などの備蓄」を行っている人が多いことが、マクロミルの調査から明らかになった。また、恐れている災害について、95.0%が「地震」と答えている。

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 6割以上が防災を意識しており、災害への備えとして「避難場所や避難所の確認」と「日用品・水・食料品などの備蓄」を行っている人が多いことが、マクロミルの調査から明らかになった。また、恐れている災害について、95.0%が「地震」と答えている。

 マクロミルによる「災害や防災に対する調査」は、全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ)を対象に実施。2019年7月26日~28日の調査期間で、合計1,000サンプルを集計した。防災に関する調査は、9月1日「防災の日」と、3月11日の「東日本大震災」発生日のそれぞれ約1か月前に実施しており、今回で6回目の調査となる。

 恐れている災害について、95.0%が「地震」、66.9%が「豪雨、洪水」、51.5%が「大規模な火事、爆発」と回答。「地震」に対して恐怖心を抱く人がもっとも多く、過去調査すべてで1位だった。また、「豪雨・洪水」は2018年2月調査では5割台だったが、2018年6月の西日本豪雨以降の調査では約10ポイント上昇し、6割強の状態が続いている。

 居住エリア別の傾向を見ると、九州地方では「豪雨、洪水」、中国地方と四国地方、九州地方では「土砂災害」への警戒が高い。マクロミルでは、調査を実施した7月末に停滞・活発化した梅雨前線による豪雨が影響したと分析している。

 大災害に対する防災意識について、「とても意識している」12.6%、「やや意識している」47.6%。一方、「あまり意識していない」33.0%、「まったく意識していない」6.8%だった。「とても意識している」「やや意識している」をあわせると、6割以上の回答者が防災を意識していた。

 災害に対する備えでは、「避難場所や避難所の確認」「日用品・水・食料品などの備蓄」がもっとも多く、それぞれ46.6%となった。ついで、地震保険や火災保険、生命保険などの「保険加入」39.8%、「ハザードマップの確認」30.1%、「家具や家電などの転倒・落下防止」26.0%。「ハザードマップの確認」は、2017年7月が4割台でその後2割台で推移していたが、今回の調査で3割台に回復している。上昇率で見るともっとも高く、ハザードマップで被害予測を把握しておこうと考える人が増加していることがわかった。

 マクロミルは、旬な情報や話題のネタについてアンケートを行い、ニュースレター「HoNote通信」として調査結果を伝えている。
《黄金崎綾乃》

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