【大学受験2021】岡山大学が学部再編、新生「工学部」開設

 岡山大学は2019年8月5日、幅広い視野を持ち、社会課題を発見・解決できる創造的な工学系人材育成のため、工学部と環境理工学部を統合再編して新たな工学部を設置する構想を発表した。2021年4月の開設を予定している。

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 岡山大学は2019年8月5日、幅広い視野を持ち、社会課題を発見・解決できる創造的な工学系人材育成のため、工学部と環境理工学部を統合再編して新たな工学部を設置する構想を発表した。2021年4月の開設を予定している。

 AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)などのデジタル技術の革新により社会のあり方が大きく変わろうとしている現代において、Society5.0の実現と、新たな産業を支える技術基盤の創出、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成のため、工学系教育改革は喫緊の課題となっているという。

 岡山大学の工学系学士教育は、1960年4月に設置した工学部(現在4学科10コース)と、1994年10月に創設された環境理工学部(現在4学科)の2学部で実施している。しかし、Society5.0の達成に必要な幅広い視野を持った創造的な人材の育成に向けては、数理系、情報系、通信系、電気系といった工学諸分野の連携が求められ現在の2学部体制では限界があることから、工学部と環境理工学部を統合再編して新たな工学部を設置する。

 工学部と環境理工学部の統合再編は、社会課題を発見・解決できる創造的な工学系人材の育成が目的。両学部の研究領域を統合することで、Society5.0実現に必要な基盤分野と11システムのほとんどをカバーできる。

 新たな工学部は、Society5.0の実現を通してSDGsへ貢献する「Society5.0 for SDGs」の実践的教育が特長。デジタル革新、イノベーションには「変化の激しい時代に向かって、幅広い視野を育む学び」「世界共通の社会課題に気付き、解決していく実践からの学び」「『人間中心の革新技術』を試行錯誤して創造する学び」の3つが重要であるとし、そのための教育を強化する。

 ビッグデータを高いレベルで扱える数理データサイエンスのプロフェッショナルを育成するコースや、これまで岡山大学にはなかった建築士育成の教育プログラムなどを設けることが検討されている。入学定員は610名と、中四国地方で最大規模の工学系学部となる予定だ。
《外岡紘代》

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