「就活ルール」7割が必要…内閣府の就活開始時期調査

 内閣府は2019年12月10日、学生の就職・採用活動開始時期などに関する調査報告書を公表した。就職・採用活動の時期が前年度と同じ時期に設定されたことについては、学生から肯定的な回答が多く、学業専念の時間の確保という観点からも効果が見られた。

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就職活動時期に関する認識
  • 就職活動時期に関する認識
  • 就職活動と学修時間確保の状況
  • 就活ルールに関する考え
  • エントリーシート提出の時期
  • オワハラ経験の有無
 内閣府は2019年12月10日、学生の就職・採用活動開始時期などに関する調査報告書を公表した。就職・採用活動の時期が前年度と同じ時期に設定されたことについては、学生から肯定的な回答が多く、学業専念の時間の確保という観点からも効果が見られた。

 調査は、2019年度卒業・修了予定者の就職・採用選考活動の実態を把握することにより、2020年度以降の就職・採用活動の円滑な実施に資することを目的として実施。対象は、大学4年生、大学院2年生 (医学科・薬学科・歯学科・看護学科・獣医学科、海外からの留学生を除く)で、約60大学の所属対象学生にインターネットを利用して行った。期間は2019年7月9日~8月7日。有効回答件数は、大学4年生5,023人、大学院2年生1,963人の合計6,986人。

 就職活動時期が前年度と同様の時期(広報活動開始が卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動開始が卒業・修了年度の6月1日以降)に設定されたことについては、「先輩の体験など、昨年の就職活動の情報を参考にすることができた」「夏の暑い時期に就職活動を行わなくて済んだ」「予定をたてやすく準備・行動ができた」という点で、「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」の回答が約6割と多い結果になった。

 一方、「選考活動を早期に開始する企業があり混乱した」について、「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答した人は5割を超えた。この結果は、2018年度の調査と同傾向となった。

 就職活動と学修時間確保の状況については、「十分学修時間を確保できた」「必要な学修時間は確保できた」「一定の学修時間は確保できた」のいずれかを回答した割合は、広報活動開始時期前の2月までは8割以上と多かったが、広報活動開始時期後の3月~5月には4割以下まで減った。しかし、採用選考活動開始時期後の6月には約6割、7月には約7割まで上昇している。

 「就活ルール」と言われる就職・採用活動開始時期については、「ルールが必要」と回答した人は約7割。そのうち、「ルールは必要であり、現在の開始時期がよい」と回答した人がもっとも多く、全体の約5割となっている。

 企業説明会やセミナーなどへの参加回数は、「10~19社」がもっとも多く、20社未満が約5割で、30社未満が約7割だった。エントリーシート提出の「ピーク」は、広報活動開始時期である3月が約5割ともっとも多い。2015年度~2018年度と比較すると、全体的に少し早まっている。エントリーシートの提出数は「10~19社」がもっとも多く、10社未満が約4割、20社未満が約7割だった。

 採用面接を受けた企業数は、もっとも多かったのが「10~19社」。内々定を受けた時期は、採用選考活動開始時期である6月の前の4月および5月が約3割ともっとも多かった。就職活動の始まりから終わりまでの期間について、「3か月間程度以内」の回答が約4割ともっとも多く、「4か月間程度」との回答を合わせると約5割となっている。

 ほかの企業などへの就職活動の終了を強要するハラスメント的な行為(オワハラ)については、約1割が「経験がある」と回答。内容としては、「内々定を出す代わりに他社への就職活動をやめるように強要された(早めに内々定を受ける旨の返答をしない場合には、内々定を取り消すと言われたなど)」が約7割となっている。就職活動の過程でセクシュアルハラスメント行為を受けた経験について、「経験がある」は約2%で、「容姿や年齢、身体的特徴について話題にされた」が約3割、「性的な話や質問をされた」が2割だった。
《田中志実》

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