【2019年重大ニュース-中学生】英語力の現状、デジタルネイティブの実力など

中学生に関する2019年のニュースは「英語4技能」や「高校受験」を中心に、高大接続を見据え今何ができるのか? これからの社会で生き抜くために身に付けるべき能力とは何か? さまざまな検証や取組みに注目が集まった。

教育・受験 中学生
【2019年重大ニュース-中学生】英語力の現状、デジタルネイティブの実力など
  • 【2019年重大ニュース-中学生】英語力の現状、デジタルネイティブの実力など
 中学生に関する2019年のニュースは「英語4技能」や「高校受験」を中心に、高大接続を見据え今何ができるのか? これからの社会で生き抜くために身に付けるべき能力とは何か? さまざまな検証や取組みに注目が集まった。

 リセマムが選ぶ2019年の「中学生」重大ニュースを発表する。

2019年を振り返る 中学生 重大ニュース



人気難関私立高校が高校募集を停止



 本郷中学校・高等学校は2019年5月19日、高等学校の募集について、令和3年度(2021年度)入試より停止することを発表。また、令和2年度(2020年度)入試より中学校の募集定員を増員する。豊島岡女子も2022年度入試より高校募集を停止する。高校からの入学を目指していた生徒にとっては残念な報せだったが、中学受験への熱がより高まりそうだ。

2019年5月21日
【中学受験】【高校受験】本郷、2021年入試から高校募集を停止…中学募集は定員増

2019年6月17日
【高校受験】豊島岡女子、2022年度入試より高校募集を停止

現在の中学生の英語4技能の実力



 中学校の「全国学力テスト」の結果では、国語や数学と比べ英語は正答率が少し低い56.5%という結果となった。また、初めて英語「話すこと」調査が、学校PCを利用した音声録音方式で実施。実施学校数9,988校・生徒数98万2,944人のうち「話すこと」調査は、その94.3%にあたる92万7,196人(学校数9,489校)で行われた。499校(5万3,462人)ではPC整備等に問題があり実施できず、学校格差が浮き彫りとなった。

 東京都では都立高校入試におけるスピーキング技能の評価などについて、民間資格・検定試験を活用した「東京都中学校英語スピーキングテスト(仮称)」の実施が決まっており、その本格運用に向けて2019年度中に都内公立中学校77校に在籍する3年生約8,000人を対象にプレテストが実施された。全国に先駆けての取組みが、今後どのように普及していくかを含め注目したい。

2019年8月1日
【全国学力テスト】2019年度の結果公開、初実施の英語は平均正答率56.5%

2019年9月24日
【全国学力テスト】中学校英語「話すこと」調査、検証報告書を公表

2019年11月1日
東京都中学校英語スピーキングテスト、11-12月にプレテスト

デジタルネイティブの子どもたち



 U-22プログラミング・コンテストの経済産業大臣賞<総合>に開成中学校3年生の作品「Blawn」が選ばれた。既存の言語の仕様や文化に囚われず、実効速度などの性能の高さも含めた「人間にとっての扱いやすさ」を最重要視して、プログラミング言語を開発したという。自分で言語を開発するという発想は、生まれたときからICT機器に触れているデジタルネイティブ世代ならではの柔軟で自由な思考力を魅せつける形となったのではないだろうか。

2019年10月24日
U-22プログラミング・コンテスト、最優秀は開成中3生

 一方では、スマホやタブレット、パソコンなどのICT機器に触れる機会が増えていることから、子どもの眼の健康に対して警笛を鳴らすニュースもあった。子どものゲーム・SNS依存が心配される中、子どもが上手にICT機器を使いながら学び、心身ともに健康であるためには家庭でのサポートが必要だろう。

2019年8月22日
慶大研究G、近視増加傾向に警鐘…都内中学生は9割超

2019年6月28日
子どもの目をブルーライトから守るには? 調査結果から見る保護者の危機意識<PR>

道はひとつではない



 9月1日。学校での問題に悩み、命を落としてしまう中高生が多いというニュースには毎年心が痛む。昨年(2018年)の9月1日「死なないで、ね……どうか、生きてください……」と病室の窓の外に向かって語りかけ、涙をこぼした人がいた。その2週間後に75年の生涯を閉じた樹木希林さんだ。娘の内田也哉子さんの著書「9月1日 母からのバトン」(ポプラ社)には、「“Live or Die”そして“School or Death”ではなく、その間にもっといっぱいの選択肢、いわゆる“学校以外の場所”がたくさんあることを伝えていかなければいけない」と、母から受け継いだバトンをつなげるための也哉子さんの言葉が収められている。

 フリースクールやネットの学校など、進路の選択肢が昔よりも多様化していること、道は決してひとつではないことを親も子も知り、理解を深めてほしい。

2019年8月27日
9月1日「どうか、生きて。」内田也哉子さんが受け取った母の言葉

2019年10月17日
角川ドワンゴ学園「N中等部ネットコース」4月新設

 小学校の新学習指導要領は2020年に本格スタート。中学校では1年遅れて2021年から全面実施となり、高校、大学、社会を見据え、知識や技能のみではなく、表現力や判断力、思考力といった能力を重視した学習内容が取り入れられる。思春期の中学生たちが主体的に学ぶ楽しさを実感しながら、表現力や判断力、思考力といった生きる力を養い、自己肯定感を高めステップアップしていくよう期待したい。
《編集部》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)