スマホデビュー時期、小学生が4割…低年齢ほど「持たせてよかった」

 MMD研究所が、2019年以降にスマートフォンを持ち始めた子どものいる保護者を対象に行った調査によると、スマホデビューする学年は中学3年生が16.3%ともっとも多かった。小中高別では小学生がもっとも多く、低年齢化傾向にあった。

デジタル生活 保護者
初めてスマートフォンを所有した子どもの学年(n=1,799)
  • 初めてスマートフォンを所有した子どもの学年(n=1,799)
  • 初めてスマートフォンを購入した時期(n=1,799)
  • 子どもにスマートフォンを持たせても良いと思った理由(n=1,000)
  • 子どもにスマートフォンを持たせても良いと思った理由(小中高別)
  • 子どもにスマートフォンを持たせる心配度合(n=1,000)
  • 子どもにスマートフォンを持たせる際、具体的に心配だったこと(n=550)
  • 子どもにスマートフォンを持たせても良かったたと思うか(n=1,000)
  • 子どもにスマートフォンでのトラブル回避のために対策を行っているか
 MMD研究所が、2019年以降にスマートフォンを持ち始めた子どものいる保護者を対象に行った調査によると、スマホデビューする学年は中学3年生が16.3%ともっとも多かった。小中高別では小学生がもっとも多く、低年齢化傾向にあった。

 「今年初めてスマートフォンを持つ子どもの親に関する意識調査」は2019年12月24日~12月27日、2019年からスマートフォンを持ち始めた子どものいる20歳から59歳の男女1,799人を対象に事前調査を行い、そこから抽出した親1,000人を対象にインターネットで行った。

 事前調査で、子どもに初めてスマートフォンを持たせた学年を聞いたところ、「中学3年生」が16.3%ともっとも多く、ついで「小学6年生」が12.1%となった。学年別でまとめると「小学生」が40.1%ともっとも多く、「中学生」が35.4%、「高校生」が18.6%と続き、初めてスマートフォンを購入する時期が低年齢化していることがわかる。

 子どもにスマートフォンを持たせた親を対象に、持たせても良いと思った理由を聞いたところ、小中高別の回答では、小学生の20.6%で「子どもが塾や習い事に通いはじめる(通いはじめた)から(通っているから)」、中学生の34.0%で「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったから」、高校生の35.2%で「子どもが学校に入学する(入学した)から」が、それぞれもっとも多かった。

 子どもにスマートフォンを持たせることへの心配度合を聞いたところ、「とても心配だった」が16.5%、「やや心配だった」が38.5%と55.0%の親が心配していた。その中で具体的に心配だったことを聞いたところ、もっとも多かった回答は「スマートフォンを長時間利用しないか心配」が43.6%、「スマートフォンを使いすぎて成績が落ちてしまわないか心配」が39.6%、「直接知らない人とLINEやSNSで繋がらないか心配」が33.1%となった。

 一方、子どもにスマートフォンを持たせても良かったと思うかを聞いたところ、「とてもよかったと思う」が14.5%、「ややよかったと思う」が34.1%となり、あわせて48.6%がスマートフォンを持たせてよかったと回答した。学年別で見ると、小学生の親の56.7%がスマートフォンを持たせてよかったと回答し、低年齢で持たせた親ほど良かった思う傾向にあった。

 スマートフォンに関したトラブル回避策について、「何かしら対策している」保護者は68.0%。「アプリ購入のパスワードは自分(親)が管理」、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用」、「子どもの位置情報設定をONにする」といった対策が上位となった。小学生の親に限ると、83.4%がトラブル回避の対策を行っている
《勝田綾》

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