将来活躍できるのは「ゲームクリエイター」なってほしい職業とギャップ

 液晶ペンタブレットなどを販売するワコムは、小学生~中学生の子どもがいる保護者に「職業に関する意識調査」を実施。デジタル社会で活躍できる職業は「ゲームクリエイター」などが上位にランクインしたが、なってほしい職業は「医師・看護師」とギャップがあった。

生活・健康 保護者
職業に関する意識調査
  • 職業に関する意識調査
  • 今後デジタル社会がさらに進んでいく中で、活躍できると思う職業
  • 子どもに身に付けさせたいスキル
  • 子どもになってほしい職業
  • 子どもになってほしくない職業
  • 業務が自動化されても生き残ると思う職種
 液晶ペンタブレットなどを販売するワコムは、小学生~中学生の子どもがいる保護者に「職業に関する意識調査」を実施。デジタル社会で活躍できる職業は「ゲームクリエイター」などが上位にランクインしたが、なってほしい職業は「医師・看護師」とギャップがあった。

 調査は、東名阪在住の30歳から50歳までの子ども(小学生~中学生)を持つ男女、計540名を対象に2019年9月13日~24日、インターネットを利用して実施した。

 今後デジタル社会が進んでいく中で、活躍できると思う職業を尋ねたところ、「ITエンジニア・プログラマー」51.9%、「ゲームクリエイター」32.8%、「エンジニア」30.6%、「デザイナー」28.7%と、クリエイティブ系の職業が上位にランクインした。職業として人気の高い「医師・看護師」24.8%や「公務員」3.5%を抑えた形となった。

 子どもに身に付けさせたいスキルは、「発想力(想像力)」63.1%、ついで「チャレンジ精神」45.7%、「協調性」42.8%という結果になった。デジタル社会が進んでいく中で重要なスキルのひとつである発想力が1位に。

 子どもになってほしい職業は「医師・看護師」33.7%、「会社員」32.4%、「公務員」28.9%がトップ3になった。一方、「デザイナー」8.0%や「ゲームクリエイター」3.9%などのクリエイティブ系の職業は下位となり、「デジタル社会がさらに進んでいく中で、活躍すると思う職業」とは、逆の結果となった。

 また、今後10年間でAI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)などで業務が自動化されても生き残ると思う職種では、「医療・介護系」「研究・教育系」「デザイナー・クリエイター系」がトップ3になった。

 今回の調査から、「ゲームクリエイター」などクリエイター系の職業が、デジタル社会が進む中で活躍する職業として上位を占めたにもかかわらず、親が「子どもになってほしい職業」では下位となり、今後活躍すると思う職業となってほしい職業の間にギャップがあることが明白になった。しかし、子どもになってほしい職業で上位の「会社員」には、企業に所属して安定した労働環境の中で活躍するクリエイターも多く、今後デジタル化が進む中でクリエイター系の職業の人気が高まってくると考えられるという。
《田中志実》

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