新型コロナ影響、大学生74.8%がアルバイト収入減

 新型コロナウイルス感染症により、2020年4月以降のアルバイト収入が「減少の可能性がある」と回答した大学生が74.8%にのぼることが4月13日、大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)の調査結果からわかった。家族収入についても半数以上が減少の可能性があるとした。

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新型コロナウイルスの関連情報情報について (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 新型コロナウイルスの関連情報情報について (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 新型コロナウイルス感染症への意識と予防行動 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 日常・学生生活における不安 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 日常・学生生活における不安 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 日常・学生生活における不安 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • 家族への経済的影響 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
  • アルバイト活動の状況と影響 (c) 藤本淳也(大阪体育大学)
 新型コロナウイルス感染症により、2020年4月以降のアルバイト収入が「減少の可能性がある」と回答した大学生が74.8%にのぼることが4月13日、大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)の調査結果からわかった。家族収入についても半数以上が減少の可能性があるとした。

 KCAAは、大学スポーツの大学横断型の連合体組織・機構。現在、関西地区を中心に23の私立大学が加盟している。今回、新型コロナウイルス感染症拡大に関連する学生の意識や生活状況、活動状況を明らかにしようと、全国の大学生を対象に2020年4月1日~7日、オンラインで「学生生活への新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する調査」を実施。1,406人の有効回答を得た。回答者のうち、在籍大学は私立が94.2%、所在地は近畿が84.9%だった。

 テレビニュースやネット、SNSなどのメディアを通した新型コロナウイルス感染症に関する情報について、「よく見聞きしている」は68.3%にのぼった。家族や友人・知人などと新型コロナウイルス感染症に関する話題を「よく会話している」も54.0%と半数以上あった。一方、新型コロナウイルス感染症の感染や拡大につながる可能性の高い「危険な行動」を「しっかり理解している」は29.6%、感染予防と拡大防止の行動を「しっかりと取り組んでいる」は24.3%にとどまった。

 日常生活全般における感染の不安は、「非常に不安」35.1%、「不安」38.1%、「少し不安」20.3%と、全体の93.5%が不安と回答した。感染の不安を感じる大学内の施設や行動は「授業の教室」「研究室や演習室」「部活・サークルの活動内容」など、不安を感じる学生生活は「今の予定通り授業が実施される」「就職活動ができる」「部活動やサークル活動ができる」「インターンシップ実施や企業の受け入れ」などが多かった。

 大学の授業料については、92.5%が「親」がまかなっていると回答。感染拡大後の「家族収入」は、全体の35.2%が減少したと回答したほか、4月以降の見込みも全体の55.6%が減少の可能性があると答えた。

 通常の授業期間中にアルバイトをしている回答者は64.9%。感染拡大後の「アルバイト収入」は、全体の58.8%が「減少した」と回答。このうち、22.9%は「大きく減少した」と答えた。4月以降のアルバイト収入については、全体の74.8%が「減少の可能性がある」とし、このうち35.0%が「大きく減少する可能性がある」とした。
《奥山直美》

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