22年卒生、内定獲得に「自信がない」6割…採用人数減を不安視

 2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生のうち、60.0%が内定獲得に「自信がない」と回答したことが、学情が2020年10月1日に発表した調査結果より明らかになった。その理由は、「新型コロナウイルスの影響で採用人数を減らす企業が増えそうだから」が最多であった。

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内定を獲得する自信の程度
  • 内定を獲得する自信の程度
  • 内定を獲得することについて「自信がある/自信がない」理由
  • インターンシップや就職活動で不安なこと
  • 内定を獲得したい時期
 2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生のうち、60.0%が内定獲得に「自信がない」と回答したことが、学情が2020年10月1日に発表した調査結果より明らかになった。その理由は、「新型コロナウイルスの影響で採用人数を減らす企業が増えそうだから」が最多であった。

 調査は、通年採用対応ジョブ型インターンシップサイト「あさがくナビ2022」来訪者を対象に実施したもの。有効回答数は809名。調査期間は2020年8月19日から31日まで。

 2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生の内定獲得への自信の程度は、「とても自信がある」2.6%、「それなりに自信がある」13.3%と、あわせて15.9%の学生が内定獲得に自信を持っていた。自信を持てている理由は、「周りと比べ就職活動の準備ができている」45.5%がもっとも多く、「就職活動に有利な学校・学部に在籍していると思う」32.7%が続いた。

 一方で、「あまり自信がない」40.5%、「まったく自信がない」19.5%で、あわせて60.0%が内定獲得に自信を持てていなかった。自信を持てていない理由は、「新型コロナウイルスの影響で、採用人数を減らす企業が増えそうだから」59.1%が最多。ついで、「就職環境が厳しいと思うから」47.6%と、新型コロナウイルスの影響で採用・就職環境が変化していることを不安視する学生が多いことがわかった。

 インターンシップや就職活動において現時点で不安なことを聞いたところ、もっとも多かったのは「内定を得られるか」64.3%。ほかには、「希望する企業に就職できるか」57.5%、「新型コロナウイルスの影響で、就職活動が不利にならないか」23.6%などであった。

 昨年(2019年)と比べて大幅に減少したのは、「就職活動にお金がかかる」で12.5ポイント減少。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの企業がWeb面接を導入し、収束後も採用活動でのオンライン対応は一定程度定着すると考えられるという。説明会や選考をオンラインで実施する企業が増えたことで、就職活動における金銭負担に不安を感じる学生はやや減少傾向にある。

 内定を獲得したい時期は、「ゴールデンウィーク前後まで(2021年5月頃)」29.0%がもっとも多かった。ついで、「4年生の夏休みが終わるまで」21.8%、「4年生の前期試験が始まる前まで」18.2%、「4年生になる前まで(2021年3月末)」16.8%など。

 昨年同時期と比べると、「4年生になるまで」「ゴールデンウィーク前後まで」「4年生の前期試験が始まるまで」という回答は減少。一方、「4年生の夏休みが終わるまで」「2021年12月末まで」という回答は増加しており、内定を獲得したい時期が昨年よりも後ろ倒しになっていることが明らかになった。
《外岡紘代》

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