保護者の4人中3人、子どもの将来への新型コロナの影響を不安視

 イー・ラーニング研究所は2020年10月12日、「Withコロナ時代における子どもたちの将来に関する調査アンケート」の結果を公表した。新型コロナウイルスを受けて約9割の保護者が「子どもの進路を変えない」と回答。しかし、4人中3人が子どもの将来への影響を不安視していた。

教育・受験 保護者
子どもの教育において新型コロナウイルスによって影響が出たもの
  • 子どもの教育において新型コロナウイルスによって影響が出たもの
  • 新型コロナウイルスを受けて子どもの進路を変えたか
  • 新型コロナウイルスは子どもの将来に影響があると感じているか
  • 子どもの将来を見据えた取組みとして行っていること
  • 子どもに養わせたい能力
  • 新型コロナウイルスを受けて子どもに対して新たに資格を取らせたいと感じたか
  • 子どもに取らせたい資格
 イー・ラーニング研究所は2020年10月12日、「Withコロナ時代における子どもたちの将来に関する調査アンケート」の結果を公表した。新型コロナウイルスを受けて約9割の保護者が「子どもの進路を変えない」と回答。しかし、4人中3人が子どもの将来への影響を不安視していた。

 調査は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、親が子どもたちの将来への影響をどれほど感じているのかを調べることが目的。子どものいる20代~50代の男女219人を対象に紙回答形式で実施した。調査期間は9月10日~27日。

 子どもの教育において新型コロナウイルスの影響を受けたものは、「長期休暇中の学習フォロー」が最多。ついで、「普段の学習フォロー」「臨時学校体制へのフォロー」「友人関係のフォロー」などであった。

 「新型コロナウイルスを受けて子どもの進路を変えたか」という質問には、約9割が「いいえ」と回答。一方で、4人中3人が「新型コロナウイルスは子どもの将来に影響があると感じる」と答えている。新型コロナウイルスによって勤務形態や学習様式が変化したことで進路は変更しないものの、長期的な視点では子どもたちの将来に新型コロナウイルスの影響があると感じていることが明らかになった。

 「子どもの将来を見据えた取組みとして行っていること」を聞いたところ、全体の約8割が何らかの取組みを実施していた。もっとも多かったのは「得意なことを見つけて伸ばす」で、「思考力を鍛える」「目標を立てさせ実行する」「興味のありそうなものを習う」「調べる習慣をつける」などが続いた。

 子どもに養わせたい能力は、「コミュニケーション力」が突出して多い。このほか、「判断力」「表現力」「実行力」「集中力」「継続力」「論理的思考力」「積極性」などが続いている。

 「新型コロナウイルスを受けて子どもに対して新たに資格を取らせたいと感じたか」という質問に、約6割が「はい」と回答した。取らせたい資格は、「実用英語技能検定」がもっとも多く、僅差で「ジュニア・プログラミング検定」が並んだ。新型コロナウイルスによって先行きが不透明な時代であるため、英語やプログラミングなど社会に出てからも使えるような能力を身に付けられる資格に注目が集まっていると考えられるという。
《外岡紘代》

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