ウェイブダッシュは2020年11月18日、「地域比較ランキング2020年上半期版」を発表した。同じ都道府県の政令指定都市同士や同程度の規模など、似たような特徴をもつ都市同士の組合せが多く、1位には「神奈川県横浜市と神奈川県川崎市」が選ばれた。 「地域比較ランキング2020年上半期版」は、ウェイブダッシュが運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」のコンテンツ「街のデータ比較」で比較された市区の組合せを集計し、ランキング化したもの。全国の市と東京23区の815市区を対象としている。 ランキングは、トップ20の20組中17組が同じ都道府県での比較、さらに20組中13組が隣接した市区での比較となっている。政令指定都市同士、規模が同程度の都市、同じ路線の都市など、似たような特徴をもった都市の組合せが多い傾向にある。 1位となったのは、「神奈川県横浜市と神奈川県川崎市」。神奈川県の政令指定都市同士で、住みたい街ランキングで横浜市1位・川崎市19位、人口総数で横浜市1位・川崎市7位と、住もうと思っている人も住んでいる人も多い両市。家の購入や引越しなどのために比較する人が多いと推察される。ウェイブダッシュによると「同じ神奈川県のため、行政サービスは似通っている2市だが、乳幼児・子ども医療費助成や公共料金など、微妙に異なる点もあり、なかなか面白い比較となっている」という。 2位は「福岡県北九州市と福岡県福岡市」。福岡県の政令指定都市同士の組合せで、住みたい街ランキングで北九州市37位・福岡市4位、人口総数で北九州市13位・福岡市5位。住みたい街ランキングが上位で人口が多い点が、1位の組合せと似ている。ただ、北九州市と福岡市は隣接していないため、家の購入や引越しのための比較より、自分の住んでいる市と比較して市の状況を知ろうとする使い方が多いと思われるという。 3位は、人口総数1位と2位の大都市同士の組合せとなる「神奈川県横浜市と大阪府大阪市」。自分の住んでいる市の制度や特徴を知るため、似たような政令指定都市を選んで比較した、もしくは比較機能を試すため有名な大きな都市を2つ選んで閲覧してみたというような使い方が推察される。ウェイブダッシュでは「外国人人口数をみたり、刑法犯認知件数を比較してみたり、病院の数を比較したりすると都市の特徴がみえてくるのが面白い」としている。 「生活ガイド.com」では、上位50位までのランキングを発表しており、地域の統計データ比較も紹介している。◆地域比較ランキング2020年上半期版(トップ10)1位:神奈川県横浜市×神奈川県川崎市2位:福岡県北九州市×福岡県福岡市3位:神奈川県横浜市×大阪府大阪市4位:静岡県静岡市×静岡県浜松市5位:福島県福島市×福島県郡山市6位:沖縄県石垣市×沖縄県宮古島市7位:兵庫県神戸市×兵庫県明石市8位:北海道札幌市×福岡県福岡市9位:群馬県前橋市×群馬県高崎市10位:大阪府豊中市×大阪府吹田市