【大学受験】記述式出題、国公立99%・私立54%…2020年度一般入試

 2020年度大学入試(一般入試)における記述式問題の出題状況は、国立大学が99.4%、公立大学が98.5%、私立大学が54.1%だったことが、文部科学省の調査結果より明らかになった。

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個別学力検査における記述式問題等の出題状況(国公私・規模別)
  • 個別学力検査における記述式問題等の出題状況(国公私・規模別)
  • 個別学力検査における記述式問題等の出題状況(国立大学)
  • 個別学力検査における記述式問題等の出題状況(公立大学)
  • 個別学力検査における記述式問題等の出題状況(私立大学)
  • 個別学力検査における記述式問題に関する入学者数の割合
 2020年度大学入試(一般入試)における記述式問題の出題状況は、国立大学が99.4%、公立大学が98.5%、私立大学が54.1%だったことが、文部科学省の調査結果より明らかになった。大学の規模が大きくなるほど客観式問題のみのテストの割合が増加する傾向にあった。

 記述式問題の実態調査は、令和2年度(2020年度)大学入試について、すべての大学を対象に記述式出題の実施状況を調査し、699大学(2,222学部、4万6,007選抜区分)の回答を得た。調査期間は2020年7月14日~9月14日。

 一般入試の個別学力検査で記述式問題を出題した割合は、国立大学が99.4%、公立大学が98.5%、私立大学が54.1%。出題状況は、国立大学が「客観式問題+記述式問題」54.7%、「記述式問題のみ」44.7%、「客観式問題のみ」0.6%。公立大学が「客観式問題+記述式問題」57.1%、「記述式問題のみ」41.3%、「客観式問題のみ」1.5%。私立大学が「客観式問題のみ」45.9%、「客観式問題+記述式問題」40.4%、「記述式問題のみ」13.7%。

 大学の規模別に出題状況を見ると、客観式問題のみのテストの割合は、300人未満が30.8%、300人~1,000人未満が34.9%、1,000人以上が47.0%と規模が大きくなるほど客観式問題のみのテストの割合が増加している。この傾向は、特に私立大学で顕著だった。

 一般入試の個別学力検査において、記述式問題(短答式・穴埋め式を除く)に該当する枝問を1問以上解いたと推定される選抜区分に係る入学者数(延べ人数)は、国立大学で9万4,076人(99.1%)、公立大学で1万4,346人(99.0%)、私立大学で8万2,762人(53.8%)にのぼる。
《工藤めぐみ》

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