文科省、大学入試の実態調査…記述式や外部試験の活用状況

 文部科学省は、2020年度(令和2年度)大学入試の選抜区分ごとの選抜実態について総合的な調査を開始した。各大学が学部・選抜区分ごとに記述式問題の出題状況や英語資格・検定試験の活用有無、センター試験の利用状況、個別選抜の出題科目などを調査する。

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  • 大学入学者選抜に関する実態調査(おもな調査項目)
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 文部科学省は、2020年度(令和2年度)大学入試の選抜区分ごとの選抜実態について総合的な調査を開始した。各大学が学部・選抜区分ごとに記述式問題の出題状況や英語資格・検定試験の活用有無、センター試験の利用状況、個別選抜の出題科目などを調査する。回答期限は2020年9月14日。

 大学入学者選抜に関する実態調査は、大学入試のあり方について、エビデンスに基づいた検討に資する目的で実施。2020年度入試の選抜区分(一般、AO、推薦)ごとの選抜実態を調査する。文部科学省の大学入試のあり方に関する検討会議(第6回)での決定を踏まえ、7名の委員・大学団体の意見に基づき調査項目を設定。各大学の回答期間は7月14日~9月14日とする。

 調査項目は、「学部別調査」「選抜区分の基本情報」「センター試験の利用」「個別選抜」「英語資格・検定試験の活用」「記述式問題等の出題」「入学者の多様性を確保するための取組」「自由記述欄」の大きく8つにわたる。

 「英語資格・検定試験の活用」では、活用の有無や今後の活用予定、加点や満点換算といった活用方法、利用可能な資格・検定試験、成績の有効期限などを調べる。なお、英語以外の資格・検定試験については「個別選抜」の項目で調査する。

 「記述式問題等の出題」では、すべての教科科目を対象に、枝問数ベースで出題形式の分類ごとに出題状況を把握する。たとえば、客観式、短答式・穴埋め式、短文、長文・小論文などがあげられる。また、「自由記述欄」では、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の入試についての意見や、入試について抱えている課題意識についてたずねる。

 調査結果は、国・公・私立ごとに、一般・AO・推薦入試別に、募集定員に対する志願者数の割合、合格者数に対する入学者数の割合および大学入試センター試験の利用割合を集計・分析する。英語資格・検定試験の活用状況については、国・公・私立ごとに、一般・AO・推薦入試別に、各調査事項の結果を集計・分析。記述式問題等の出題状況については、国・公・私立ごとに、一般・AO・推薦入試別および各教科・科目別に、出題の類型ごとの枝問数の割合を集計・分析する。自由記述意見については、内容に応じ分類し、おもな意見を個別大学名がわからない形でとりまとめ・分析する。
《工藤めぐみ》

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