我が家の5歳の娘は、まだ一人で絵本が読めないので、母親である筆者も夫も忙しいときは、テレビやタブレットを見せてしまいがちだ。一方的に流れてくる映像をずっと視聴させておくのも…と罪悪感を感じることもある。小学4年生(10歳)の息子が勉強していても、テレビがついていると気が散って勉強に集中できず、どうにかしたいと思っていた。
リアルなものに触れながら遊べる知育玩具
知育玩具「Osmo(オズモ)」は、iPadとカラフルなカードを使って遊びながら学べる。実際に手を動かしながら遊べるので受け身にならず、遊びを通じて図形や数、美術、物理、英語などのセンスが育まれる。「子どもは学ぶことや、体験することが大好き」という考えに基づき、子どもが夢中になって遊べるように開発されている。アメリカでは3万以上の教室・授業で採用されているという。
Osmo(オズモ)にはさまざまなラインアップがあるが、娘が使っている「Osmo(オズモ)ジーニアス スターターキット」では、5つの体験型学習ゲームで遊びながら学ぶことができる。ゲームは、タブレット画面に表示された絵柄に合うようにカードを配置する「タングラム」と、数字のカードを組み合わせて足し算・かけ算などの問題を解いていく「ナンバース」、画面に表示されたお手本をなぞりながら絵を描く「マスターピース」、落ちてくるボールをゴールに入れる「ニュートン」、画面に表示された画像の英単語を完成させる「ワード」と多彩だ。
「Osmo(オズモ)ジーニアス スターターキット」には、iPad用ベースと反射鏡、「タングラム」用パズルピース、「ワード」用アルファベットカード、「ナンバース」用数字カードが同梱されている。iPad用ベースに自宅のiPadを置き、iPadのカメラ部分に反射鏡を取り付け、iPadにアプリをインストールすればセットアップ完了。Osmo(オズモ)の箱を開けていると、10歳の息子が「面白そう!」と近寄ってきて、ひととおりのセットアップをしてくれた。文字の説明がなくても直感的に理解でき、子どもだけでも簡単にセットアップすることが可能だ。
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5歳の娘向けに用意した知育玩具だが、10歳の息子も夢中になって取り組んでいる。妹ができずに困っているときは、兄がヒントを出して手助けしている場面も見られた。手助けにとどまらず、兄のほうがのめり込んでしまい、奪い合っている場面も…。Osmo(オズモ)は、複数のiPadにアプリを入れて、iPad間でゲームの進捗状況が共有できるため、我が家では2台のiPadにOsmo(オズモ)アプリを入れて、妹がOsmo(オズモ)パーツを使って取り組んでいるときは、兄がパーツ不要のアプリに取り組むといったように、折り合いをつけながらやっている。myOsmo(オズモ)アカウントに登録すれば、複数のアカウントを作れて複数人のゲーム進捗状況が保存でき、それぞれのペースできょうだいや家族で楽しめる。古いiPad(iOS 9.0以降)も活用できるのは嬉しい。ちなみに、iPad用ベースは充電ケーブルを挿せるようになっていて、充電しながら利用できる。
Osmo(オズモ)ジーニアス スターターキットの詳細はこちら!
遊びを通じて図形や数、美術、物理、英語などのセンスが育まれる
手を使って遊ぶことで五感が刺激されるタングラム
娘の一番のお気に入りは「タングラム」。タブレット画面に表示された絵柄と同じようにパズルのピースを組み合わせて配置していくゲームで、実際に手を使って遊ぶので五感が刺激され、ずっと遊んでいても飽きない。動物や数字、人の形などいろいろな絵柄が用意されている。難易度が上がってくると、輪郭しか表示されなくなり、間違えて置いたときには「うらがえし」といったようにヒントを出してくれる。完成すると音楽が流れ、絵柄がカラフルに光って動き出す。ほかの人がやっているのを眺めているだけでも楽しい。
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数の概念が身に付けられるナンバース
ナンバースは、数字のカードを組み合わせて足し算・かけ算などの問題を解いて数字の泡をはじくゲーム。合う数の泡を弾くと魚が解放され、雷が鳴る。魅力的な美しい水中世界を探検しながら、レインボーフィッシュからフランケンフィッシュまで90種類以上の魚を集めていく。レベル1は数字1~6、レベル2は数字5~12というように徐々に難易度が上がっていき、遊びながら問題を解いていくうちに創造的な数字のセンスが磨かれ、数の概念が身に付けられる。2桁の数字やかけ算まであるので、5歳の娘だけでなく10歳の息子も熱心に取り組んでいる。
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目で見ながら手をバランスよく動かす能力を育むマスターピース
マスターピースは、描きたいものの写真を撮ったり、インターネットで画像を探したり、Osmo(オズモ)のギャラリーから画像を選び、お手本にする。そして、Osmo(オズモ)スタンドにセットしたiPadの前に白い紙を置き、画面に映るお手本をなぞりながらお絵描きをすることで、目で見ながら手をバランスよく動かしていく能力を育む。できあがった作品は保存して共有できる。娘は「大好きなウサギのぬいぐるみの絵を描きたい!」と言って、写真を撮り、画面に映ったウサギのぬいぐるみを見ながら絵を描いていく。描いているうちに楽しくなってきて、「こんな風に描いたらモフモフの感じになるかな~」「ピンクにしたらもっと可愛いかも!」「お花の髪飾りも付けちゃおう!」と創作意欲が掻き立てられて、完成すると「上手に描けた!」と満足そう。
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試行錯誤することで物理のセンスが磨かれるニュートン
ニュートンは、画面上に落ちてくるボールをゴールに入れるゲーム。線を描いたり画面の前に物を置いたりしながら、落ちてくるボールをゴールに誘導する。どんな物や描いた線にも反応するので、どこに配置すればボールをゴールに入れられるか試行錯誤することで物理のセンスが磨かれる。
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アルファベットのカードで英単語を完成させるワード
ワードは、アルファベットのカードを使って画面に表示された画像の英単語を完成させるゲーム。4歳から10歳までの年齢に合わせた難易度が設定できる。英単語がわからなくても、英単語を読み上げてくれるので、発音から推測してアルファベットのカードを並べていくうちに、自然と英語の綴りを覚えられる。5歳の娘にはまだ難しかったが、小学校で英語を学んでいる息子は、妹を手助けしながら楽しそうに取り組んでいる。
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これまで我が家では、テレビやタブレットで映像を見ることが多かったが、Osmo(オズモ)を導入してからは、Osmo(オズモ)で遊ぶ時間が増えた。親が特に声かけしなくても、子どもが自ら進んで取り組んでいる。親が手助けしなくても、どんどん進められて助かっている。また、映像を見せ続けるといったことへの罪悪感を払しょくでき、遊びながらさまざまな能力が身に付けられるのも魅力だ。
取組み状況が一覧できる保護者アプリ
子どもの取組み状況を把握できるスマートフォン向けアプリがあり、その日にどのゲームをそれぞれ何分取り組んだか、どのレベルまで達したかを一覧できる。また、過去1週間・1か月・3か月の集計が表示され、マスターピースで描いて共有した絵も保護者アプリに表示される。いつも子どもの隣で取組みのようすを見てあげられるとも限らないので、取組み結果を見て「タングラムの難しい形を3つも完成できてすごいね!」「英単語を5つも並べられて、よくがんばったね!」と取組みを褒めてあげると、子どもたちは嬉しそうで「明日もやってみる!」とやる気がアップしていた。
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「Osmo(オズモ)ジーニアス スターターキット」は子どもが自発的に取り組める知育玩具で、小学校入学前に机に向かう習慣が自然と身に付けられる。Osmo(オズモ)で遊びながら数や英語、物理などの基礎ができるようになれば、自信もつき、小学校での学習にもスムーズに入れそうだ。対象年齢は10歳までと幅広く、小学生になっても長く遊べる。価格は1万1,800円(税別)。クリスマスプレゼントやお年玉の使い道に「Osmo(オズモ)ジーニアス スターターキット」を検討してみてはいかがだろうか。