ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する「データネット2021」は2021年1月20日、難関大学動向の分析レポートを公開した。難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の度数分布、動向データ、分析レポートを確認できる。 難関大学動向は、大学単位で得点別の志望者度数分布や、合格者(昨年度)分布、志望者数、成績データ、分析レポート、大学・学部ごとの合格目標ラインなどについてまとめている。掲載大学は、北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大の難関10大学と、全国国公立大医学部医学科。 分析レポートによると、東京大は、2019年度入試、2020年度入試と志願者数が2年連続で減少した反動は小さく、対前年指数101と前年並。文理別の対前年指数をみると、文科類は97のやや減少、理科類は103のやや増加となっている。第1段階選抜通過ラインは、文科一類が620点(68.9%)、文科二類が690点(76.7%)、文科三類が700点(77.8%)、理科一類が685点(76.1%)、理科二類が695点(77.2%)、理科三類が630点(70.0%)と予想。文科三類、理科二類の通過ラインが比較的高くなっており、出願にあたっては注意だという。 京都大(前期)は、志願者数が7年連続減少の反動はみられず、対前年指数98と前年並。文理別でも差はなく、文系、理系のいずれも98の前年並となっている。第1段階選抜通過ラインは、経済学部(理系)が620点(77.5%)、教育学部(文系)が640点(71.1%)、教育学部(理系)が700点(77.8%)、総合人間学部(文系)が715点(79.4%)、総合人間学部(理系)が700点(77.8%)、医学部人間健康科学科が610点(67.8%)と予想している。 このほか、データネット2021では自己採点計算ツールや志望大学の判定チェッカー、合格可能性判定基準、受験バイブルなども掲載している。