大学生活の充実度について、1年生は「対面授業が多い」が79.3%ともっとも充実回答が高く、以降オンライン授業の比率が高まるほど充実しているとの回答は下がっていくことが、全国大学生活協同組合連合会(大学生協)が実施した調査結果より明らかになった。 第56回学生生活実態調査「コロナ禍の大学生活充実度と登校(登校日数・授業形態・サークル加入)の関係について」は、大学生活、経済生活、大学生協について調べるのが目的。全国の国公立・私立大学の学部学生を対象に実施し、回収数は1万1,028人分。専攻別の男女比は、文系4.5:5.2、理系6.8:2.9、医歯薬系3.7:5.9だった。調査実施時期は2020年10月~11月。 大学登校日数について、1週間のうちに「登校日数0日」と回答したのは全学年の27%だった。1年生の「登校日数0日」「登校日数1日」の大学生活充実回答は50%を下回っていた。 授業形態について、1年生で「オンライン授業のみ」と回答したグループにおける「大学生活が充実している」の回答は42.1%であった。一方、2年生~4年生はすべての授業形態で大学生活充実回答が70%を超えていた。 1年生は「対面授業とオンライン授業があり対面授業が多い」が79.3%ともっとも充実回答が高く、以降オンライン授業の比率が高まるほど充実しているとの回答は下がっていく。2~4年生は「対面授業のみ」がもっとも充実回答が高く、2・3年生はオンライン授業の比率が高まるほど充実回答は下がる。 1年生の「サークル所属率」は昨年より34.1%減少した。原因として、オンライン授業が行われている大学が多いため、サークルについての情報収集が困難になっていたと推測できる。