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【大学受験】入学までの費用、最高額は298万円…大学生協

 全国大学生活協同組合連合会は2024年8月1日、「2024年度保護者に聞く新入生調査」概要報告を公表した。受験から入学までの費用は、大学の設置者や専攻などで差があり、国公立文科系の自宅生133万1,300円が最安、私立医歯薬系の下宿生298万5,400円が最高額となった。

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入学までにかかった費用(住まい別)
  • 入学までにかかった費用(住まい別)
  • 入学までにかかった費用・国公立(専攻別/住まい別)
  • 入学までにかかった費用・私立(専攻別/住まい別)
  • 受験料推移(設置者別)
  • 受験から入学までにかかった費用で、予定と違って困ったこと
  • 受験から入学までの間で困ったことや悩んだこと(複数選択)

 全国大学生活協同組合連合会は2024年8月1日、「2024年度保護者に聞く新入生調査」概要報告を公表した。受験から入学までの費用は、大学の設置者や専攻などで差があり、国公立文科系の自宅生133万1,300円が最安、私立医歯薬系の下宿生298万5,400円が最高額となった。

 「保護者に聞く新入生調査」は、受験から入学までにかかった費用と保護者の意識(受験から入学までに困ったことや子供が大学生活を送るうえでの不安など)を調査し、あわせて大学生協の事業に対する評価を聞くもの。2007年から毎年実施しており、2024年は139大学生協の2万5,857人から回答を得た。調査期間は2024年4月~5月。

 受験から入学までにかかった費用は、入学大学の設置者、専攻、自宅か下宿かにより大きく違い、国公立・自宅・文科系が133万1,300円ともっとも低く、私立・下宿・医歯薬系の298万5,400円がもっとも高い結果となった。

 入学までにかかった費用は「パソコン・教科書・教材購入費用」24万1,600円(前年+7,200円)、「お部屋探しの費用」24万7,800円(前年+1万2,500円)、「入学式出席のための費用」2万9,800円(前年+2,200円)が増加した。「パソコン・教科書・教材購入費用」は2014年から毎年増加している。

 「出願するためにかかった費用」の多くを占める「受験料」は、前年からほぼ横ばいで12万5,500円となった。私立の受験料は国公立よりも2万2,500円高かった。

 受験から入学までの費用面で予定と違って困ったことは、「教科書や教材、パソコンの費用が高かった」41.9%、「家賃や新生活用品の費用が高かった」24.6%、続いて「入学しない大学に入学金や授業料を支払った」22.0%となった。なお、入学しなかった大学への納付金は国公立文科系で24万7,200円、同理工系で25万9,800円、同医歯薬系で36万3,500円、私立文科系で25万5,400円、同理工系で27万6,500円、同医歯薬系で35万200円だった。

 受験から入学までに困ったことや悩んだことは、「子供の体調や精神面のこと」51.9%が最多で、「受験・入学手続きのスケジュール管理」38.5%、「受験大学(学部・学科)の選び方」38.0%と続く。特に「受験・入学手続きのスケジュール管理」は2021年から継続的に増加しており、自由記述の内容からも入試方法が複雑化、多様化していることや、合格決定時期の遅れの影響がうかがえる。

 大学生活を始めるにあたって心配なことは、「友達付き合いなど人間関係のこと」57.7%、「授業内容や単位のこと」45.3%、「事故や病気、けがなど健康面のこと」43.3%となった。コロナ禍の影響をみるため設けた「授業形態(対面・オンライン)のこと」と「新型コロナウイルスへの対応」については、それぞれ5.1%、2.6%で、2023年よりもさらに減少している。

 調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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