山形大学は2025年4月10日、2026年度(令和8年度)入学者選抜から工学部フレックスコースの総合型選抜Iにおいて「女子枠」を導入すると発表した。募集人員は「システム創成工学科」で3人を予定。最終的な募集人員・詳細は6~7月に選抜要項などで公表予定。
女子枠の導入は、山形大学で初の試み。同大では、特に工学部の女性比率が低く、2020~24年度平均で約18%にとどまることから、今回、工学部フレックスコースの総合型選抜Iにおいて「女子枠」を導入することを決めた。
この枠組みについては、「女性の理工学分野への参加の機会を奨励するためのものであり、男子学生の機会を制限するものではない」としており、ジェンダーに関係なく、それぞれの学生が自身の資質能力と興味関心に応じて学べる環境を提供するとしている。
募集人員は「システム創成工学科」で3人を予定。女子枠の最終的な募集人員や詳細は、6月公表予定の「令和8年度入学者選抜要項」および7月公表予定の「令和8年度総合型選抜学生募集要項」で公表予定。
今後、同大は、さらに大学における多様性を向上させるとともに、大学院においても進学しやすい環境を促進することで高度人材の育成に引き続き取り組むとしている。
国立大学の女子枠導入は近年、急激に増加している。東京科学大学(旧 東京工業大学)は2024年度入試から、京都大学や大阪大学も2026年度入試から新たに女子枠を導入する。