児童見守りGPS「みもり」新モデル発売…コロナで人出減った2割

 緊急連絡システム「マチコミ」を展開するドリームエリアは、GPSなどの位置情報によって危険を未然に防ぐ児童見守りGPS「みもり」の新モデルを2021年3月10日より出荷開始した。また、「地域の見守り」に関するアンケート結果についても公表した。

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児童見守りGPS「みもり」
  • 児童見守りGPS「みもり」
  • 新型コロナウイルスの感染拡大以降の地域の人出について
  • 登下校時に子どもを見守る仕組みに変化はあったか
  • 「みもり」新モデル
 緊急連絡システム「マチコミ」を展開するドリームエリアは、GPSなどの位置情報によって危険を未然に防ぐ児童見守りGPS「みもり」の新モデルを2021年3月10日より出荷開始した。また、「地域の見守り」に関するアンケート結果についても公表した。

 「みもり」は、子ども用の見守りGPS端末。保護者のスマートフォンに専用アプリをインストールして「みもり」と連動させ、アプリケーションから子どもの現在地確認や行動管理を行なうことができる。危険な場所に侵入した場合は、保護者に代わり「みもり」が音声で直接子どもに警告することができる見守りサービスで、2018年7月にサービスを開始した。

 全国47都道府県で、1万施設以上、233万人以上に利用されている無料の緊急連絡システム「マチコミ」で地域ごとに蓄積された危険場所データベースや、不審者情報データベースと連携して、音声で子どもの安全を守る。今回の新モデルは、スマホで録音した保護者の音声を「音声メッセージ」として送れるなどの新機能に加え、従来のGPSだけでなく衛星測位システム「みちびき」にも対応し、屋外での測位性能が向上するなどのバージョンアップを行っている。2月10日の予約開始から、新規予約数が昨年対比で約200%となり、「子ども見守りGPS」の認知が上がり、市場が拡大していることが想像される。

 ドリームエリアは、3月4日に「マチコミ」利用者(未就学児から大学生までの子どもがいる保護者)に「地域の見守り」に関するアンケートを実施。2,200件の有効回答数を得た。アンケートでは、新型コロナウイルスの感染拡大以降の地域の人出を質問したところ、「減った」と回答した人は19.6%で、5人に1人が家の近くの人出の減少を現在も感じていることがわかった。もっとも多かったのは、「一時減ったが、戻った」(50.9%)、ついで「変化はない」(20.7%)という結果となった。

 登下校時に子どもを見守る仕組みの変化については、「以前(新型コロナウイルス感染拡大前)と変わらない」(57.0%)と回答した人が約6割と最多。一方で「わからない」(18.6%)や「見守る人が減った」(13.6%)との回答もあり、そもそも子どもの見守りについての情報がなかったり、コロナ下で見守る人が減ったと感じていたりする人もみて取れる。

 そのほか、コロナ下の学校・園生活で心配なことでは、「感染そのものと風評被害」のほか、「友達との会話や遊ぶ時間、学校行事がなくなり、人付き合いが減った」「行事が減り、友達とのコミュニケーションが取れない」といったコミュニケーション不足への危惧に関するコメントが多く見られた。また、「地域の人に協力をしてもらっていた校外学習、街探検や職場体験などが中止になった。学校単位で地域や人とのつながりを学べる貴重な機会が減るのはとても残念」というコメントもあった。

 新モデルの「みもり」の詳細はWebサイトで確認できる。「みもり」本体は7,800円(税別)、月額利用料金は680円(税別)、専用ケースは1,480円(税別)。色は黒、赤、水色 、青、ピンクの5色。
《田中志実》

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