【高校受験2021】大阪府公立高入試<社会>講評…昨年よりやや易化

 2021年3月10日(水)、令和3年度(2021年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「社会」の講評を掲載する。

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【高校受験2021】大阪府公立高入試<社会>講評
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 2021年3月10日(水)、令和3年度(2021年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2021年3月6日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.33倍、大手前(文理)1.25倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万969人に対し23,594人が出願し、競争率は1.13倍。専門学科は募集人員8,914人に対し9,680人が出願し、競争率は1.09倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「社会」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<社会>講評
(開成教育グループ 提供)



大問1 歴史(金属の利用) 易
大問2 歴史・地理(教育) やや難
大問3 地理(自然環境)  標準
大問4 公民(権力分立)  標準

 金属の利用、教育、自然環境、権力分立という4つの大きなテーマにそって出題されたが、大問数は変わらず、小問数も大きな変化はない。今年の大きな変化は新型コロナによる休校で出題範囲が削減されたことで、公民の配点が減少し、出題内容も大きく変化している。また、資料の読み取り、記述説明問題なども、全体としては易化している。ただし、関連知識や正確な理解、読み取りの作業などを要する、得点差がつきやすい設問も含まれており、上位生は細部の知識が問われる設問もあった。

 記述問題には、地理や公民の基本用語の説明の他、記述量は少ないものの、細部の知識や理解がないと正確な解答が難しいものがあった。また、正誤判定の問題は今年度はなかったが、年代の並べ替えや、正しいものをすべて選ぶという複数解答の完答問題は今年も出題された。分野別の出題割合では、公民、特に前年度多かった経済・社会保障分野の出題がまったくなくなっている。結果として、公民の配点は前年度の41%から27%に減少している。

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 このレポートは令和3年3月11日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ
《編集部》

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