東京都中学校英語スピーキングテスト…語句単位で表現する正答率高く

 東京都教育委員会は2021年3月25日、2020年度の東京都中学校英語スピーキングテスト事業の実施概要について取りまとめて公表した。中学生のスピーキング能力を把握するため、都教育委員会と事業者が新たなスピーキングテストを共同で実施している。

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東京都中学校英語スピーキングテスト事業 令和2年度実施概要
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 東京都教育委員会は2021年3月25日、2020年度の東京都中学校英語スピーキングテスト事業の実施概要について取りまとめて公表した。中学生のスピーキング能力を把握するため、都教育委員会と事業者が新たなスピーキングテストを共同で実施している。

 東京都教育委員会とベネッセコーポレーションは、中学生のスピーキング能力を把握するため、東京都中学校英語スピーキングテスト事業において協定を締結し、新たなスピーキングテストを共同で実施。2019年度はプレテストを、2020年度は10月から12月まで、都内公立中学校など101校・約9,200人を対象に確認プレテストおよび校内体験版プレテストを行い、出題内容や実施運営などについて検証した。テスト方法は、タブレット端末、イヤホンマイク、防音用イヤーマフを使用し、解答音声を録音する方式。

 スピーキングテストの出題形式は「英文を読み上げる」「質問を聞いて応答する/意図を伝える」「ストーリーを英語で話す」「自分の意見を述べる」。平均スコアは100点満点で54.0(2019年度の平均は54.5)。評価の観点からみると、コミュニケーションの達成度は、解答すべき内容が明確で、語句単位で表現できる問題では正答率が高い。一方で、「場面に応じて適切に表現する」「状況を描写する」「意見の根拠を伝える」といった問題では、正答率が低い。

 言語使用では、「語彙や表現は限られているが、単語や語句を、接続詞を使って話すことができる」との評価が7割を上回っている。音声では、「発音、リズムや抑揚に課題があったり、解答中に沈黙したり言いよどんだりしているが、コミュニケーションに支障がない程度の発音で話されている」との評価が5割を上回っている。

 生徒のアンケートでは、「もっと英語が話せるようになりたい」「自分の課題がわかった」「書くことと違ってうまくいかなかった。でも話すことは楽しいので、頑張りたいと思った」「説明がわかりやすく、初めてでもスムーズに行えた」など。教員のアンケートでは、「話すことを評価されることで、生徒の学習への意欲が高まると思う」「自分で考え、話そうとする姿勢が見られた」などの声があった。

 おもな検証・検討事項はWebサイトで確認できる。2021年度は確認プレテストを継続し、都内公立中学校など第3学年全生徒(約8万人)に実施。2022年度以降はスピーキングテストを都内公立中学校など第3学年全生徒(約8万人)および都立高等学校入学者選抜受検予定者を対象に実施する。なお、テスト結果は2023年度(令和5年度)都立高等学校入学者選抜(2022年度実施)において活用予定。
《田中志実》

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