夏休みを機に、志望校を検討している受験生も多いのではないだろうか。リセマムでは、2021年度の入試結果から国公私立大学医学部医学科の合格倍率や受験者数、入学辞退率をまとめた。 2021年度大学入試は、大学入学共通テスト導入や受験人口の減少、コロナ禍であったこと等、異例づくしの年となった。河合塾によると、2021年度の大学入学共通テストは難化が予想されていたが、結果的には前年のセンター試験から平均点が上昇し、医学科や難関大への出願を後押ししたという。 「医学部ランキング2021」は、2021年に実施された第115回医師国家試験における合格率トップ20の学校をピックアップし、医学部医学科の入試結果を調べた。入試結果の各数値はいずれもWebサイトで公開されている河合塾医進塾「医学部入試結果分析2021」と代々木ゼミナール「2021年度入試結果」を参考にしている。 合格倍率(受験者数/合格者数)がもっとも高かったのは、「聖マリアンナ医科大学」23.04倍。ついで「自治医科大学」18.58倍、「防衛医科大学校医学教育部」14.84倍、「北里大学医学部」14.49倍、「順天堂大学医学部」12.03倍。 受験者数が多い順にみると、1位「防衛医科大学校医学教育部」4,883人、「順天堂大学医学部」3,550人、「聖マリアンナ医科大学」2,972人、「藤田医科大学医学部」2,929人、「自治医科大学」2,285人。 入学辞退率(合格者数と入学者数との差の、合格者数に対する割合)が低い順にみると、「自治医科大学」がもっとも低く、辞退者はいなかった。ついで「名古屋大学医学部」1.00%、「秋田大学医学部」と「東北大学医学部」が同率2.47%、「名古屋市立大学医学部」4.76%。上位12大学は自治医科大学以外すべて国公立大学が占めた。 なお、医学部最難関とされる東京大学医学部は「第115回医師国家試験」における合格率は91.1%でトップ20圏外のため対象外となっているが、合格倍率3.42倍、受験者数335人、辞退率0%だった。 各項目でのトップ10は次のとおり。◆合格倍率トップ101位「聖マリアンナ医科大学」23.04倍2位「自治医科大学」18.58倍3位「防衛医科大学校医学教育部」14.84倍4位「北里大学医学部」14.49倍5位「順天堂大学医学部」12.03倍6位「産業医科大学」9.15倍7位「藤田医科大学医学部」8.39倍8位「東京慈恵会医科大学」6.21倍9位「慶應義塾大学医学部」6.11倍10位「岐阜大学医学部」5.70倍◆受験者数トップ101位「防衛医科大学校医学教育部」4,883人2位「順天堂大学医学部」3,550人3位「聖マリアンナ医科大学」2,972人4位「藤田医科大学医学部」2,929人5位「自治医科大学」2,285人6位「産業医科大学」1,071人7位「北里大学医学部」1,826人8位「東京慈恵会医科大学」1,478人9位「慶應義塾大学医学部」1,045人10位「岐阜大学医学部」422人◆入学辞退率(低い順)トップ101位「自治医科大学」0.00%2位「名古屋大学医学部」1.00%3位「秋田大学医学部」2.47%3位「東北大学医学部」2.47%5位「名古屋市立大学医学部」4.76%6位「信州大学医学部」5.94%7位「岐阜大学医学部」6.76%8位「琉球大学医学部」6.86%9位「富山大学医学部」6.98%10位「東京医科歯科大学」7.00% 入学者数が公表されていない学校については、入学辞退率を(合格者数-募集人員)/合格者数×100として算出した。追加合格者数は、合格者数に含まれる。