友達と一緒に勉強するメリットは?鈴木光さんお勧めの勉強法と注意点

 クイズ番組で頭脳戦を繰り広げる可憐な姿が記憶に新しい東大生・鈴木光さんの初著書「夢を叶えるための勉強法」(KADOKAWA)から、これから中学受験、高校受験、大学受験を控える親子にとって励みとなる考え方や勉強法を紹介。

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鈴木光さん
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  • 「夢を叶えるための勉強法」(KADOKAWA)
 クイズ番組で頭脳戦を繰り広げる可憐な姿が記憶に新しい鈴木光さんは、2021年春、東大を卒業。3月31日にメディア出演の終了を自身のSNSで宣言した。活動中の自身のSNSでもっとも多かったコメントは「勉強」についてだったという鈴木光さんが、皆さんの家庭教師になったつもりで書いたという初著書「夢を叶えるための勉強法」(KADOKAWA)より、「友達と勉強をするときのポイントと注意点」を紹介する。

ほかの人との勉強を有意義にする方法



 みなさんは友達に「一緒に勉強をしない?」と誘われたり、「勉強を教えて」と頼まれたりすることがあるのではないでしょうか。私は受験では身近な友人をライバル視するより、仲間として一緒に乗り切っていく方がいいと考えています。受験生は全国に50万人以上もいて、身近な人をライバル視してもなんの意味もないからです。

 友達と一緒に協力しながら勉強すれば楽しいし、勉強に行き詰まって逃げ出したくなっても止めてくれたりします。また、クラスメイトに質問されて教えることがありますが、これが本当に身になるのです。

 このように得られることの方が多いので、友達と一緒にする勉強と1人でする勉強を分けて、バランス良く取り入れると気分転換になってよいと思います。イメージが湧かないと思うので、具体的な例を紹介していきましょう。

人に勉強を教える



 人に教えると、思考や知識が整理されて効果的に勉強することができます。私は友達から「勉強を教えて」と言われることが多く、自然とそのような機会を得ていたのですが、自分の勉強にもそれがとても役立っていたと思います。理論的に正しくないと人は納得できません。なので、「なんでこうなるの?」と友達に聞かれたときに、「こういう筋道で解いているからこうなるよ」「○○と××が分かっているから、この公式を使うよ」と、自分の中で論理と筋道を立てながら説明をすることになります。答えに詰まってしまったとしたら、それは自分の中で論理を立てることができない、すなわち本当の意味で理解していない部分になります。私の場合、そういう点が見つかったときには、改めて調べたり考え直したりして、理解に穴があった部分を埋めるようにしていました。

 このように、人に勉強を教えることで、その内容を再確認したり整理したり、分かっていない部分の補強をするきっかけができます。人にも喜ばれて自分のためにもなる、いいことづくしの勉強方法なので、もし質問されたら積極的に教えてあげてください。

勉強会をする



 皆で集まって同じテーマでそれぞれ勉強をする、勉強会を開く方法があります。たとえば、同じ学校の過去問を解いてみて答案を交換してみたり、英作文を同じテーマで書いてみて相互に添削したりするのです。このような勉強会を行うメリットの1つは、同じ目標を目指している人の学習のレベルが分かることだと思います。これが分かると、同じような大学や資格を目指している受験生と比べられます。自分ができているところ、できていないところを把握でき、勉強をする上での目安にもなります。

 もう1つのメリットは、情報交換ができる点にあるでしょう。論述問題などでお互いの答案を交換し、良くない部分を指摘し合ったり解答のバリエーションを教え合ったりすることができるので、自分1人でカバーしきれない部分を埋めることができ効率的です。ただ、1つ注意点があります。それは、基礎を完全にした上でさらに高いレベルに取り組んでいる段階でやった方がいいということです。なぜかというと、基礎を習得する段階は1人で集中した方が知識を身につけやすいからです。

 基本的なことさえ分かっていないのに、他人の答案の良し悪しを指摘することはできないですし、みんなの意見交換や議論についていくこともできませんよね。そうなると、人と一緒に勉強することによって得られるメリットを十分に得られなくなります。なので、基礎は1人で習得してから勉強会を開くようにしましょう。

集まって「自習会」を開く



 勉強会とは異なり、「自習会」と私が勝手に呼んでいる勉強法があります。それは、みんなで同じ場所(自習室)などに集まって1人ずつ自習を行うという方法です。勉強会とは、みんながそれぞれ違うことをするという点に違いがあります。この方法のよいところは、友達と同じ場所で勉強するので、お互い励まし合いながら勉強ができるという点にあります。たとえば私は、「司法試験予備試験」の対策として、2~3人の友達と冬休みに同じ自習室に通って勉強していました。朝から晩まで10時間以上勉強する日々が続いたのですが、一緒に友達がいたので「つらいのは自分だけではない」と思えて、頑張ることができました。

 話したり遊んだりするわけでは全くないのですが、同じ空間でひたすら勉強するだけでも、なんとなく気持ちが晴れたりしてつらさが解消されるように感じます。ただ、この方法を取る上で注意点が2つあります。

鈴木光さんの初著書「夢を叶えるための勉強法」(KADOKAWA)

 1つ目は、勉強したいと本気で思っている人としかこの方法を取らないこと。友達と一緒だと、おしゃべりなどをして勉強をしないというリスクがつきものです。お互いに、意志を強くもっている人でなければ、この方法は成立しません。

 2つ目は、自習室など私語が許されていない、勉強するための場所でやることです。そうしないとやはり遊んでしまうリスクが高くなるので、勉強が結局進まないという事態に直結すると思います。これらの注意事項を踏まえた上で、「自習会」を開いてみると気分転換になるかと思います。

 このように、ここではいろんなシチュエーション、いろいろなやり方の勉強を紹介しました。普段の勉強の中にこれらの方法を気分転換に取り入れてみると勉強が続けやすいのではないかと思うので、ぜひ試してみてください。

まとめ



人に勉強を教えると復習や再確認になって効率的


「勉強会」や「自習会」で友達と勉強するという方法もある


ほかの人と勉強するときには、強い意志がある人とだけ行うことと勉強に集中できる環境で行うことがポイント


これらをうまく取り入れれば気分転換になり勉強を続けやすい



東大生がやっていた「3つのインプット法」鈴木光さんから学ぶ勉強のキホン

夢を叶えるための勉強法

発行:KADOKAWA 著者:鈴木光
<著者プロフィール>2021年3月、東京大学法学部卒業。1998年東京都生まれ。2014年、松本清張記念館中高生読書感想文コンクールで優秀賞受賞。2015年、アジア太平洋青少年リーダーズサミット参加、Stanford e‐Japanプログラムで最優秀賞受賞。2017年、国立筑波大学附属高校を卒業し、東京大学文科1類に現役合格。同年5月瀧本ゼミに所属。2019年司法試験予備試験合格。「夢を叶えるための勉強法」が初の著書。


《編集部》

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