夏休み宿題のピークは朝9時、IoTデータから見た学習習慣調査

 コクヨは2021年8月31日、IoT文具「しゅくだいやる気ペン」のセンサーデータおよびユーザーアンケートから小学生の夏休みの学習習慣を調査・分析した結果を公表した。机に向かう時間帯のピークは午前9時ころで、夏休みでも朝から机に向かい宿題に取り組む姿勢が読み取れた。

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IoTデータから見た小学生の夏休み宿題事情
  • IoTデータから見た小学生の夏休み宿題事情
  • しゅくだいやる気ペンが動いていた時間帯
  • しゅくだいやる気ペンが動いていた時間(1日あたり)
  • 夏休みの宿題の取り組み方
  • 「しゅくだいやる気ペン」が役立ったか
 コクヨは2021年8月31日、IoT文具「しゅくだいやる気ペン」のセンサーデータおよびユーザーアンケートから小学生の夏休みの学習習慣を調査・分析した結果を公表した。机に向かう時間帯のピークは午前9時ころで、夏休みでも朝から机に向かい宿題に取り組む姿勢が読み取れた。

 コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して、子供の日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発された商品。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じて溜まった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化している。調査は、しゅくだいやる気ペンのセンサーデータ2,941件とユーザー60人のアンケートをまとめた。

 机に向かう時間帯については、普段の「しゅくだいやる気ペン」が動いている時間帯のピークは午後5時ころだが、夏休みに入ると午前9時ころに変わっている。また、学年が上がるにつれ、ペンが動いていた時間(電源がオンしていた時間)は長くなる傾向にある。小学1年生のペンが動いていた時間は、夏休み前が15分(1日あたり)だったが、夏休み中は17分と増えている。小学6年生は、夏休み前は26分だったが夏休み中は34分と増えている。いずれの学年も夏休み前と比べて約1.2倍増えており、無理し過ぎず毎日コツコツと取り組んでいるようすがうかがえる。

 夏休みの宿題の取り組み方については、ユーザーアンケートの結果、毎日計画的にこなす「コツコツタイプ」が47%、夏休みの前半に宿題を終わらせる「スタートダッシュタイプ」が28%、計画は立てるものの実行できず終盤ギリギリにがんばる「ラストスパートタイプ」が13%だった。

 さらに、夏休みに「しゅくだいやる気ペン」が役立っていると回答した人は「92%」。特に、アプリのカレンダー上で親に「花マル」をつけてもらえる機能が子供たちのモチベーションになっているようだ。そのほか、ペンのアプリコンテンツをきっかけに、「『星座の庭』がお気に入りで、プラネタリウムに興味を持ったので行く計画をたてた」などの声があった。
《田中志実》

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