氏名の「読み仮名」法制化へ…キラキラネームも議論

 上川陽子法務大臣は2021年9月7日、氏名の読み仮名を戸籍の記載事項とする規定の整備等、戸籍法制の見直しについて法制審議会へ諮問すると公表した。行政手続きのデジタル化を進める。

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 上川陽子法務大臣は2021年9月7日、氏名の読み仮名を戸籍の記載事項とする規定の整備等、戸籍法制の見直しについて法制審議会へ諮問すると公表した。行政手続きのデジタル化を進める。

 現行の戸籍法では、氏名の読み仮名について規定がない。氏名の読み仮名の法制化については、これまでにも検討されたが、さまざまな問題や課題があるとして見送られてきた。

 しかし、2020年12月25日に閣議決定された「デジタル・ガバメント実行計画」でマイナンバーカードに氏名をローマ字表記できるよう、戸籍氏名の読み仮名を法制化することとなった。また、2021年5月に公布された「デジタル社会形成整備法の附則」では、行政手続において、読み仮名で個人を識別できるよう、個人の氏名の読み仮名を戸籍の記載事項とするよう求められた。

 2020年1月に設置された民間の研究会に法務省の担当者が委員として参加し、戸籍氏名の読み仮名の法制化に向けて論点や考え方を検討してきた。いわゆる「キラキラネーム」と呼ばれる読み方の難しい名前について、漢字の音訓や文字の意味との関連性を要求するかどうか等、戸籍法制の見直しに向けてさらなる具体的な検討を行うため、法制審議会に諮問することとなった。

 9月16日に開催される法制審議会総会において、個人の氏名を平仮名または片仮名で表記したものを戸籍の記載事項とする規定の整備等、戸籍法制の見直しについて諮問する。
《工藤めぐみ》

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