小6算数「絶対基礎力」無料チェックテスト公開…ベネッセ

 ベネッセコーポレーションは、小学校の学習範囲で、算数・数学の基礎となる計算技能の定着度がわかる「絶対基礎力」無料チェックテストを公開した。問題は小学6年生を対象としたもので、中学の数学でつまずかないための計算力が身に付いているかを確認することができる。

教育・受験 小学生
算数「絶対基礎力」無料チェックテスト
  • 算数「絶対基礎力」無料チェックテスト
  • 中1生対象「絶対基礎力診断テスト」結果
  • 「絶対基礎力」の定着有無で、50%以上の正答率差が出た問題
 ベネッセコーポレーションは、小学校の学習範囲で、算数・数学の基礎となる計算技能の定着度がわかる「絶対基礎力」無料チェックテストを公開した。問題は小学6年生を対象としたもので、中学の数学でつまずかないための計算力が身に付いているかを確認することができる。

 ベネッセコーポレーションでは、小学校の学習範囲で、中学の学習でつまずかないための基礎学力を「絶対基礎力」と定義し、2021年10月に、現中学1年生を対象にその定着度を測る「絶対基礎力診断テスト」を実施した。テストは、算数・数学の基礎となる「計算」、英語の「英単語」、国語の「漢字」の定着度を測定する計60問。正答率85%以上を「絶対基礎力」が定着している、85%未満を「絶対基礎力」が定着不足と判定し、中学での成績との相関性を分析した。

 分析の結果、「絶対基礎力」が定着している中学1年生は半数に満たないことや、中学での成績上位層の90%以上は「絶対基礎力」が定着していること等がわかった。また、「絶対基礎力」が定着している層と、定着不足の層の比較では、特に「分数の計算」において、正答率差が大きく出ることがわかった。

 正答率差がもっとも大きかった問題は、異分母の分数の四則演算。その背景には、最小公倍数を見つける必要のある「通分」や、くり上がり・くり下がりといった、複数の概念が凝縮されていることが考えられるという。

 このような結果を受けて進研ゼミ「中学準備講座」では、全国の小学6年生が中学の学習でつまずかないための準備に役立てられるように、算数の計算技能の定着度がわかる「絶対基礎力」無料チェックテストを公開した。テストでは、分数の計算を含む、中学の学習でつまずく原因になりやすい計算10問を厳選。1問30秒で速く正確に解けるかどうかを測定する。
《海野由宇》

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