【大学入学共通テスト】高2生の6割以上、秋には対策開始

 大学入学共通テストについて、大半の生徒が「特別な対策」が必要と考えていることが2021年12月3日、河合塾と河合塾マナビスが実施した調査結果から明らかになった。高校2年生の6割以上が、秋の時点で何らかの共通テスト対策を始めていた。

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大学入学共通テストへ向けて、何か始めている対策はあるか
  • 大学入学共通テストへ向けて、何か始めている対策はあるか
  • オンライン入試について感じていること
 大学入学共通テストについて、大半の生徒が「特別な対策」が必要と考えていることが2021年12月3日、河合塾と河合塾マナビスが実施した調査結果から明らかになった。高校2年生の6割以上が、秋の時点で何らかの共通テスト対策を始めていた。

 調査は2021年10月24日~11月3日、「大学入学共通テストトライアル」にオンライン参加した全国の高校1・2年生1万2,612人を対象に実施した。

 「大学入学共通テストへ向けて何か始めている対策はあるか」という問いに対しては、「まだ対策は始めていない」が42.8%と最多。「共通テストの模試やテストを受けている」30.0%、「塾や予備校の対策講座を受けている」21.1%、「自分で対策問題集や対策アプリに取り組んでいる」19.8%と続いた。

 ただ、高校2年生に限定すると、「まだ対策は始めていない」は37.4%に減少。6割以上の高校2年生が、秋の時点で何らかの共通テスト対策を始めていることがわかった。

 また、「共通テストの特別な対策は必要ないと思っている」と回答した生徒は、高校1・2年生全体でわずか1.9%。大半の生徒が「特別な対策」が必要と考えていることがうかがえる結果となった。

 一方、「オンラインでの入試について感じていること」について、前年同時期の調査結果と比較したところ、傾向は同じであるものの、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けない安全・安心な入試だと思う」「受験日程を組みやすくなるので便利だと思う」といった利便性への期待が増加し、「不正防止等、試験の公平性等がどこまで保たれるかが不安だ」といった不安の声は減少。コロナ禍を受けてオンライン入試の検討が進む中、全体として、前年よりもオンライン入試への不安が薄まり、利便性を評価するポジティブな意見がやや増加していた。

 河合塾は「コロナ禍を経て、学校や塾でもオンラインを活用した授業が取り入れられ、各種ICTを用いた学習にも慣れてきている高校生にとっては、本番入試でのオンライン活用も違和感が少なくなってきているのかもしれない」と分析している。

 河合塾では現在、高校1・2年生を対象に「共通テスト対策キャンペーン」を実施中。冬期講習「共通テスト対策講座」を通常1講座7,050円のところ、1講座500円で受講することができる。
《奥山直美》

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