学情は、「就職人気企業ランキング」の結果をもとにコロナ前とコロナ禍でランキングを比較した。ランキングトップはコロナ前(2021年卒学生対象)、コロナ禍(2023年卒学生対象)ともに、伊藤忠商事となった。 伊藤忠商事は、コロナ禍で売上、利益が下降する企業が続出する中、情報・金融部門が好調で、純利益で5年ぶりに商社首位に返り咲きしたことがニュースにもなった企業。4年連続総合トップは、2016年~2019年卒ランキングで1位となったANA以来2社目で人気の高さがうかがえる。 コロナ前の調査では、2位のJTBグループを筆頭に、エイチ・アイ・エス(HIS)、オリエンタルランドがトップ10に入っており、「旅行」「レジャー」が上位を占めていた。コロナ禍の調査では、講談社2位、集英社3位がランキングし「自宅で楽しめるエンタメ」が順位をのばした。「旅行」「レジャー」部門を見ると、31位にJTBグループがランクインしているものの、軒並み順位を下げる結果となった。 「食品メーカー・消費財」はコロナ前、コロナ禍ともに根強い人気がある。2021年調査では、4位のアサヒ飲料を筆頭に、味の素、ロッテがトップ10にランクイン。そのうち3社が「食品メーカー」だった。2019年調査でも、味の素とアサヒ飲料の2社はトップ10入りしている。また資生堂は、2021年調査で10位、2019年調査で7位と「消費財」も根強い人気となっている。◆2023年卒学生対象「就職人気企業ランキング」1位「伊藤忠商事」2位「講談社」3位「集英社」4位「アサヒ飲料」5位「任天堂」6位「味の素」7位「大日本印刷(DNP)」8位「ロッテ」9位「イオングループ」10位「資生堂」◆2021年卒学生対象「就職人気企業ランキング」1位「伊藤忠商事」2位「JTBグループ」3位「味の素」4位「丸紅」5位「エイチ・アイ・エス(HIS)」6位「アサヒ飲料」7位「資生堂」8位「大日本印刷(DNP)」9位「任天堂」10位「オリエンタルランド」