【共通テスト2022】【話題】中間集計発表…平均点の算出方法は?数学IA・数学IIBの平均点は過去最低?

 大学入試センターが2022年1月19日、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の平均点等一覧(中間集計)を発表した。これは、2022年1月15日と16日に実施された共通テストの平均点、最高点、最低点、標準偏差等のデータを中間集計したもの。

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2022年度大学入学共通テスト試験場のようす
  • 2022年度大学入学共通テスト試験場のようす
  • 東進、データネット(駿台・ベネッセ)、河合塾の900点満点での予想平均点
  • 東進、データネット(駿台・ベネッセ)、河合塾が発表した数学IA、数学IIBの予想平均点と大学入試センターの中間集計の平均点

 大学入試センターが2022年1月19日、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の平均点等一覧(中間集計)を発表した。これは、2022年1月15日と16日に実施された共通テストの平均点、最高点、最低点、標準偏差等のデータを中間集計したもの。中間集計の対象とした受験者数は24万955人だったという。

各予備校の予想平均点は…

 予備校では「予想平均点」を発表しているところがある。リセマムでもこれまで、東進、データネット(駿台・ベネッセ)、河合塾の各予備校から情報提供を受け、記事として紹介をしている。いずれも文系・理系に分け、900点満点に換算したうえで平均点を出しているが、東進と河合塾は、文系も理系も5教科7科目、いずれも英語はリーディングとリスニングをそれぞれ100点満点に換算。データネットは文系5教科8科目、理系5教科7科目とし、英語はリーディングとリスニングを100点満点に換算して900点満点で算出と、若干の違いがある。

 以下、900点満点での各予備校の平均点だ。

予想平均点、発表ごと数値が異なる理由 

 ところで、予備校等が予想平均点を複数回発表する場合、各回の値が異なるのはなぜなのか。

 3回にわたって予想平均点を発表しているデータネットによると、以下のような算出方法の違いがあるとのこと。


1回目

 データネット実行委員会が実施した問題分析と、駿台予備学校在籍生の一部のデータを加味した予想平均点

2回目

 駿台予備学校・ベネッセコーポレーションが共同実施した共通テスト自己採点集計「データネット」の中間集計

3回目

 駿台予備学校・ベネッセコーポレーションが共同実施した共通テスト自己採点集計「データネット」の最終集計

 初回は一部の限定された数によって算出されたものであるのに対し、発表回数を重ねるごとに徐々に母数が多くなることで、より精度が上がってくるということになる。

数学IIA・数学IIBの予想平均点の推移

 「【大学入学共通テスト2022】平均点低すぎ…「難化」と話題の数学IA、数学IIBを振り返る」の記事でも触れた、何かと話題となっている数学IA、数学IIB。各予備校の全回の予想平均点と、本日大学入試センターから発表された「中間集計」の平均点を一覧にしてみた。数学IA・数学IIBにて記載している。
※「数学IA/数学IIB」の平均点を記載

 この数値、あなたならどのように背景を読み取るだろうか。受験生の皆さんは、各予備校から提供されている自己採点ツールや合格可能性をもとに、志望校への距離を見定めているところだろう。情報に一喜一憂する時期だと思うが、くれぐれもそれに踊らされずに最後まで走り抜けてほしい。

《鶴田雅美》

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