入試動向は、2022年度国公立大学医学部医学科入試について分析したもの。前期・後期の志願数や倍率、第1段階選抜、大学別入試概況等をまとめている。
国公立大学医学部医学科入試では、前期の志願者数が2012年度に2万人の大台を超えたものの2015年度からは下降傾向にある。大学入学共通テスト2年目である2022年度は前年度よりも難化した科目が目立ち、2次試験の出願を見送る受験生が例年より多くなるとも予想されたが、国公立前期全体の出願数は3,242人増加し、医学部医学科でも315人増の1万5,088人と、2年連続の志願者増となった。
後期の志願者数は7,253人で、前年度から143人増加。募集人員が減ったことで、志願倍率は20.0倍(前年度17.4倍)と大幅にアップした。
2022年度国公立大学医学部医学科(前期)における第1段階選抜不合格者数は1,356人。前年度の953人を大幅に上回った。これは他学部も含めた第1段階選抜不合格者(前期)全体の約45%を占め、医学部医学科出願者の約11人に1人は前期日程の2次試験を受けられなかったことになるという。
第1段階選抜実施(前期)を予告した49大学のうち、不合格者が0人だったのは、北海道、旭川医科、弘前、秋田、山形、東京医科歯科、富山、金沢、信州、岐阜、浜松医科、神戸、島根、広島、山口、愛媛、高知、佐賀、宮崎、鹿児島、琉球、札幌医科、京都府立医科、奈良県立医科の24校だった。
入試動向では、大学別入試概況、2023年度以降の受験生に向けた受験校選択上の注意点等も紹介している。