梅雨入り平年並み、梅雨明けは全国的に早い傾向

 ウェザーニューズは2022年5月10日、2022年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表した。2022年は、沖縄で平年より早い梅雨入りとなったが、その他の梅雨入りは平年並みとなる予想。梅雨明けは全国的に平年より早くなる見込み。

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梅雨期間の傾向
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 ウェザーニューズは2022年5月10日、2022年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表した。2022年は、沖縄で平年より早い梅雨入りとなったが、その他の梅雨入りは平年並みとなる予想。梅雨明けは全国的に平年より早くなる見込み。

 2022年は、5月4日に沖縄で梅雨入りが発表され、平年と比較すると6日早く過去10年間でもっとも早い梅雨入りとなった。今後、奄美から東北にかけての梅雨入りは平年並みになる予想。梅雨明けは全国的に平年より早い所が多くなる見込みで、2021年と比較すると沖縄から関東甲信は同様か早く、北陸から東北は遅くなる。梅雨期間は沖縄・奄美で平年並み、九州から東北にかけては4日以上短くなる見込みとなっている。

 5月下旬から6月中旬にかけて梅雨前線が本州付近まで北上するタイミングで九州から東北まで梅雨入りする予想。日本の天候に関係する熱帯の対流活動に注目すると、6月中旬にフィリピン近海の対流活動がピークになることから、このタイミングで太平洋高気圧が強まって前線が北上し、北陸から東北も梅雨入りする見込み。7月はグアムの北から台湾にかけて対流活動が活発になるため、平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強め、各地で7月中旬に梅雨明けするとみられる。

 2022年の梅雨期間の雨量は、全国的に平均並みの予想。5月は沖縄・奄美で梅雨前線の活動が活発化するため曇りや雨の日が多くなり、5月下旬には雨のピークを迎えて強い雨が降る可能性がある。6月は梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧の北への張り出しが平年並みで、前線は本州の南海上から本州付近に停滞。6月下旬は前線に向かって南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすく、前線の活動が活発化する日がある。

 このため、近畿から関東は6月下旬、九州南部から中国・四国は6月下旬から7月上旬まで大雨に警戒が必要。北陸や東北でも6月下旬から梅雨末期にかけて大雨に注意が必要だという。7月は平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強めるため、西日本や東日本は前線の南側に入り、平年より早く晴れる日が多くなる。

 なお、“平年”とは、1991年~2020年の30年平均で算出したもの。今回の発表は5月10日時点のもので、今後予測が大きく変わる可能性もある。最新の見解はスマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースWebサイトで確認のこと。
《畑山望》

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