「Book Best 10」は、北海道大学生協、東北大学生協、東京大学生協、早稲田大学生協、慶應義塾生協、名古屋大学生協、京都大学生協、同志社生協、大阪大学生協、九州大学生協の全国10生協の書籍部が、今売れている本を毎月紹介している。
2022年本屋大賞を受賞した「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬著)が各大学の上位にランクイン。東北大学では1位、京都大学と早稲田大学は2位、東京大学は5位、北海道大学と大阪大学、同志社大学は9位、慶應義塾大学は10位となった。東北大学の文系書籍店職員によると、「例年の受賞作より、売上が伸びている」という。
東京大学では、1位「現代思想入門」(千葉雅也著)、2位「創造力を民主化する」(永井翔吾著)、3位「ゼロから作るDeep Learning4」(斎藤康毅著)がランクイン。前月9位だった「現代ロシアの軍事戦略」が4月も7位とランキング入り。本郷書籍部職員によると、「『ウクライナを知るための65章』等の関連書も動いている」とコメント。
早稲田大学の1位は「ウクライナ侵略戦争」(「世界」編集部著)、5位に「物語ウクライナの歴史」(黒川祐次著)と、ウクライナ情勢関連書が動いている。早稲田大学出身の村上春樹氏の作品「海辺のカフカ」(3位)、「海辺のカフカ 上巻/下巻」(6位)、「ねじまき鳥クロニクル 第1部/第2部/第3部」(7位)と複数ランクインした。
大阪大学の1位は「東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」(東大ケーススタディ研究会著)、5位に「現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」(同)がランクイン。九州大学は1位に「TOEIC L&R TEST出る単特急金のフレーズ」(TEX加藤著)、2位「公式TOEIC Listening & Reading問題集8」(Educational Testing著)が入り、九州大学生協専務理事によると、「英語力診断テスト(1・2年生全員)が対面で行われたこともあり、語学系が上位を占めた」という。
各大学のBook Best 10はWebサイトに掲載している。